大人にもさまざまなメッセージを感じてほしい
―― すてきなお話をありがとうございます。では最後に、天野さんと同じく、『それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!』で子どもの映画館デビューを計画している読者や、本作を楽しみにしている親子に、この映画の見どころとメッセージをお願いします。
天野 本作は勇気の一歩を踏み出すブルブルの成長物語ですが、ブルブルをどうやって見守るか、どうやって応援するかという目線で楽しめるのがポイントだと思います。
戦争を体験された方々がだんだん少なくなってきている中で、体験されたやなせたかし先生ならではの、困っている人に物を分け与えたり、食べ物の大切さを伝えたりといった、映画の根底にある様々なメッセージを感じられる作品なので、多くの大人の方々にも見ていただけたらと思います。
【ストーリー】
宝探しの一族に生まれたライオンの男の子ブルブルは、一人前の宝探しの名人になるために、お父さんから渡された一枚の宝の地図を手に冒険の旅に出発。でも、強がっていても本当は弱虫なブルブル。アンパンマンたちに宝探しを手伝ってもらうことに。
ブルブルは、どんなに怖くても大変でも頑張って前に進むカレーパンマンの姿を見て、自分も難しいことに挑戦しようと勇気を奮い立たせるのですが…。
ブルブルが旅の先に見つける“本当の宝物”は、きっと映画を見る子どもたちの心に響くと思います。
映画館デビューにピッタリの『それいけ!アンパンマン ブルブルの宝探し大冒険!』。親子で楽しんで、見終わった後に家族で感想を語り合えるすてきな作品です。小さなお子さんも、お気に入りシーンをたくさん見つけて、大喜びすること請け合いです。
(取材・文/清水久美子、撮影/小野さやか)