夏といえば、子どもにとってはお待ちかねのプールや水遊びの季節です。しかし同時に、水には様々なウイルスが介在しやすく、感染症のリスクもあります。夏風邪にはどんな病気があって、何に気を付ければいいのか。夏をできるだけ元気に、気持ちよく過ごすために注意すべきことを、自身も3児の母である「知ろう小児医療守ろう子ども達の会」代表の阿真京子さんに聞きました。

【年齢別特集 保育園のママ・パパ向け】
第1回 要注意! この夏流行する3つの病気と水遊び対策 ←今回はココ!
第2回 熱中症対策 正しい水分補給とエアコン活用術
第3回 夏の親子旅 パパは“冒険型”の旅育を
第4回 夏旅完全マニュアル 準備からおすすめスポットまで

保育園に慣れてきたからこそ気を付けたい

 阿真京子です。梅雨が明けると、いよいよ夏本番! プールに虫捕り、夏祭りと、イベントが盛りだくさんの楽しい季節の到来です。

 子どもたちと元気いっぱいで過ごしたいものですが、夏に流行する病気もいくつかあります。この春に入園したばかりの子どもをもつママ・パパたちにとっては、やっと環境に慣れてきて、お子さんがお休みをする日数も減ってきた時期で、“またー?”とゲンナリするかもしれません。しかし、お子さんが通われている園の登園停止の目安なども、この機会にひと通り把握しておいたほうが今後のためだと思います。

 以前、わが子が手足口病やヘルパンギーナにかかったとき、普段はあんなに食欲旺盛なのにすっかり食べられなくなってしまいました。お腹は空いているから食べたい、でものどが痛いから食べられない、と涙ながらに訴えていたことを思い出します。

 医師からは、プリンでもアイスでも何でもいいので、つるんとした食べやすいものを栄養のことは気にせず食べさせてと言われました。果汁のあるものはのどに炎症があるためか受け付けず、アイスを少量、なんとか食べていました。食べたいのに食べられないって、子どもにとってはなんとつらいことか…と思ったものです。

 「知ろう小児医療守ろう子ども達の会」で発行している小児科医によるメルマガなどを元に、今年の夏、病気について知っておきたい情報をまとめました。

<次ページからの内容>
・夏に流行しやすい3つの病気
・原因、症状、登園許可の目安を一覧に
・水遊びにまつわる感染症とは
・夏風邪予防は手洗いが基本
・正しい手洗いの手順、タイミング
・うがいは免疫機能を高める