1995年にTBSに入社し、今年23年目になるアナウンサーの堀井美香さん。現在も『THE 世界遺産』のナレーションやラジオを中心に第一線でご活躍中です。そんな堀井さんは、大学生と高校生のママでもあります。全6回にわたる連載の最終回のテーマは「反抗期」について。娘さんの反抗期をどう乗り越えたか。そして大きくなったお子さんとの関係についても伺いました。

堀井美香(ほりい みか)
1972年生まれ、秋田県出身。1995年にTBSテレビにアナウンサーとして入社。1996年結婚、1997年に長女、2000年に長男を出産。これまでに担当した主なテレビ番組は『王様のブランチ』『とんねるずのカバチ』など。現在の主な出演番組は『TBSフラッシュニュース』『THE 世界遺産(ナレーション)』『結婚したら人生劇変!〇〇の妻たち(ナレーション)』、ラジオでは『久米宏 ラジオなんですけど』『ジェーン・スー 生活は踊る(日替わりパートナー)』を担当。

 受験を終え、私立中学に入学した長女。中学校2年生ごろからしばらくの間、反抗期と呼べる期間がありました。用意しておいたお弁当を無言でさっと持って出かけたり、雨の日に駅まで車で送っても何も言わずにドアをバンと閉めて降りていったり。今思えば、そういう時期だったんでしょうね。特に理由はなく、「何となく親と口を聞きたくない」という気分だったのだと思います。

 そういう時期を黙って見守る親御さんもいるのかもしれませんが、私は徹底的に芽を摘もうというタイプでした。

 黙って出ていった長女を家の外まで追いかけて「お礼の一つくらい言いなさい!」とか、車を黙って降りたときは、窓を開けて「ちょっと、今の降り方は何!?」と呼び止めたりもしました。ドラマみたいですよね。私と長女が大声で言い合っているのを見た夫が「おまえたち、舞台女優かよ! 」と突っ込みを入れてきたこともありました。道端で「絶対許さない! 」なんて言っていましたからね(笑)。