優先席でなくても席を譲る大切さを伝えて
乗り物には、乗車を待っているときからルールがあります。理由も考えながら、危険なものは「危険! ダメ!」とはっきり言いましょう。
「白線の内側に並んで待ちましょう」
「電車の中では、周りの人のことを考えようね」
☆乗り物を待つとき
「きちんと列を作って並んで待とうね。ホームで、ふざけたり、走ったりするのはダメ!」
「降りる人が先、皆降りてから乗ろうね」
「電車に駆け込むのは危ないよ」
☆電車の中で
「大きな声ではしゃいだり、動き回ったりしないでね」
「立っているときは、つり革や手すりにつかまろうね」
「ドアの近くに固まったり、荷物を置いたりしないで。乗り降りする人が通れるかな?」
「靴のまま座席の上に上がらないでね。座席はみんなが座る所、きれいなほうがいいね」
「どんな人にお席を譲ったらいいと思う?」
☆優先席(優先座席、シルバーシート)
「身体の不自由な人、高齢者、妊婦、乳幼児連れ」などの方の着席を優先させる座席のことで、「ペースメーカーなどの医療機器を使用の方」が加わることもあります。
かつて、関西で「全席優先座席」を目指して、優先座席を廃止した電鉄会社がありましたが、残念ながら座席を譲ってもらえなくなったという声が急に増えて、また復活させた、ということがありました。
優先座席は一般の人が座っていけない席ではありませんが(海外では、法令化されているところもあります)、優先座席でなくても席を譲る大切さをお子様に伝えてください。
車内で、子どもを座らせるか、立たせるか・・・というのは、子どもの体力と乗る距離などに応じて、また周囲の状態を見て判断をしていけばいいと思います。座席に荷物を置くと、どうなるか?も考えさせてください。
乗り物の中などで、「どうぞ」という言葉を口にすると、言われた人はきっと喜んでくれるでしょう。「相手が喜んでくれたら、自分もうれしい」という感覚は、小さい子どもでも認識できる感情であり、最も体得できるところが公共の場なのです。できるだけ小さいうちに覚えてほしいものですね。