公共の場でルールを守れる子どもは「かっこいい!」
保育園や小学校の「交通安全教室」などで、指導はされていると思いますが、信号や横断歩道の交通ルールなどは生命の危険にも関わること、子どもにも確実に教えなければなりません。大人が一緒のときだけは例外…といったルール違反は、子どももまねをしてしまいますよ。
車やバイク、自転車に注意をするのはもちろんですが、それだけではありません。「横に広がって歩くと、他の人が通りにくいでしょ」「大きな声を出すと周りの人がうるさいと思わないかな」などとお話ししながら、歩く場所を考えさせてみるといいでしょう。
雨の日は、かわいい傘がうれしくて仕方がない子にも、注意が必要です。「持っている傘を振り回したら危ないよ」「傘を横に持つと、後ろの人に当たるかもしれないから駄目だよ」。
エスカレーターで日傘を横に持つママ、駅のホームで、傘でゴルフの素振りをしているパパ、どちらもやめましょうね。もっとも後者には、緊張からの逃避行動という心理学的分析もあるようですが…。
☆道を歩くときは・・・
「急に道に飛び出さないでね。道路には、いつも車が通ってるんだよ」
「止まっている車の陰から、自転車やバイクが出てくることもあるよ」
「道は広がって歩かないでね。後ろから来る人に道をあけようね」
☆横断歩道を渡るときは・・・
「信号を守って手を上げて」
「右、左、もう一度右を見て」(道路が左側通行の日本では、このように指導されていますね)
☆「点字ブロック」知っていますか?
点字ブロックは、正確には「視覚障がい者誘導用ブロック」といい、目の不自由な人が安全に歩けるように作られた道路標識のようなものです。移動の方向を示す「誘導(線状)ブロック」と、注意喚起・警告を表す「警告(点状)ブロック」があります。
これは、岡山の発明家が知人の失明をきっかけに私財を投じて作ったもので、初設置から今年で半世紀、多くの国で採用されているそうです。視覚障がいの方は、この上を白杖(はくじょう)と呼ばれるつえでコツコツと音を立てて確かめながら歩きます。上に自転車などを置かないよう、また歩きスマホなどで周りを確認せず歩いてぶつからないよう、子どもにも教えてあげてください。
白杖を使いながら歩いていた女性が、「コツコツという音がうるさい」と怒鳴られた、というニュースを耳にした記憶があります。このような悲しいことが起こらないよう、小さいうちから点字ブロックやつえの大切さを伝えたいものです。