いったん専業主婦になったら、再就職は茨の道
妻の恵さんは新卒で大手食品メーカーに入社し、量販店やコンビニエンスストアの本部相手の営業を5年間経験。しかしワーママが少なく女性管理職はゼロ、半数の女性社員が結婚を機に退職する環境でした。5年間の勤務で達成感を得た恵さんは、他の仕事もやってみたくなり、結婚とほぼ同時にブライダル業界に飛び込みます。しかし、土日や夜が忙しい業界のため、夫と生活時間がずれることに悩み、退職。専業主婦となり、第1子を出産します。夫は「家庭は自分が支える」という気質だったため、働かなければというプレッシャーはありませんでした。しかし、元々はキャリア志向だったため、専業主婦の生活を続けているうちに、徐々に働きたい気持ちがわき起こった恵さん。転職エージェントに登録して就職活動を開始しました。ところが、いったん主婦になり1年半のブランクができてしまった恵さんにとって、大企業で働いていた経歴は全く役に立たなくなっていました。
「正社員での就職を目指していたのですが、不採用の連続。エージェントからも『あなたに紹介できる仕事はない』と言われてしまいました。主婦から正社員として再就職する難しさを実感しました」
そこでいずれは正社員になることを目指して、素材メーカーに紹介予定派遣で就職。「でもそこでの仕事はやりたかったこととは違っていました。派遣社員として働きながらも、やりたい仕事に正社員として就く道を探していました」と恵さん。そして転職活動を続けたのちに、外資系食品メーカーに正社員として採用されました。量販店の本部に商談に行く営業職として、1年間働き、第2子を妊娠。無事出産して、現在は育休中です。「外資系のせいか、今の勤務先はダイバーシティがとても進んでいます。国籍はもちろんですが、プロパー組と私のような中途採用組が混在していても区別のようなものはなく、働きやすいですね。ワーママや女性管理職も多いですよ」と恵さん。
次ページから読める内容
- 夫の支えでじっくり就職活動。しかし夫の本音は?
- 夫は新卒でゼネコンに。設計がやりたくて1年で転職
- 夫はUターン転職を見据えて、建築とは別の業界へ
- 家事・育児のタスクを表にして、夫婦の分担を確認し合った
- 期待され過ぎて入社するより、入ってから期待以上の結果を出したい
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