日本の子どもにもっと世界を見てほしくて起業
大手レコード会社から外資系化粧品会社、外資系ECサイト運営会社、外資系下着メーカーと異なる4つの業界でキャリアを積んできた今西由加さんは、新卒で就職した銀行一筋で働く夫、小学校5年生の長男との3人暮らし。英語が堪能で、英語力と持ち前のバイタリティと社交性を生かした仕事を経験して、2017年春に外国人留学生をシッター兼家庭教師として一般家庭に紹介するサービスなどを行う会社、キュリオジャパンを立ち上げました。外資系企業でキャリアを積んできた友人との共同経営です。
中小企業振興公社をフル活用
「途上国の子どもたちを支援するボランティアを8年前から続けている中で、子どもの教育こそが世界を変えると実感しました。日本の若い子にはもっと世界を見てほしい。内向きになっている日本の子どもたちに何かしらインパクトを与える事業をしたいと思っていました」と語る由加さん。
当初は影響を受けたアメリカの起業家に連絡を取り、提携を考えていましたが、コストや準備期間などを検討するうちに、別の内容で起業したほうがよいのではないかと考えが変わり、現在の起業内容に落ち着いたそう。前職と並行して、起業準備を進め、中小企業振興公社に相談に行ったり、評価委員会にビジネス内容を審査してもらいました。中小企業振興公社から事業化の支援を受けることで、起業内容を客観的に見ることができたそう。その後独立して、ビジネスが本格的に始動。もともとはママ友だったビジネスパートナーとの二人三脚で経営し、パートナーが戦略・数字の部分や資料作成を担当。由加さんは外に出て営業や広報という役割分担がされています。
夫は新卒以来、転職なし
一方で夫の小池章文さんは新卒で就職し、転職経験はなし。国内の銀行ですが章文さんも元々海外志向があり、入行当初ODA関連の会社に2年間出向し、エジプトやガーナなどでの勤務経験もあります。結婚した当時は大手レコード会社の洋楽セクション勤務だった由加さんも海外出張が多かったため、夫婦で出張先の海外で落ち合うこともあったとか。章文さんはその後、行内の事情で国内勤務に戻り、長らく本店に勤務しています。