迅速で密なコミュニケーションのために、PHSやネットなどを有効活用

 約650人の児童がいる大型園のため、先生やスタッフは全部で約70人。ほとんどの先生たちが園内PHSを持ち、すぐに連絡を取り合えるうえに、「トップダウンで、上から指示してしまうと、下は意見を言えず黙ってしまう。それでは意味がない」とみんなが意見を出しやすいようにと先生たちの掲示板などネット上でのコミュニケーション手段も整えている。会議も、6人1グループでケーススタディーを基本にし、「こんなときはどう対応する?」とお互いの意見を出し合って、またネットで共有していく。そうすることで、新人先生も経験のある先生の対応から学んだり、年配の先生が若い先生の意見にハッと気づかされることもあったりするそうだ。

 一方で、職員室は教室同様壁もなく、外を走る子どもたちがそのまま立ち寄れる環境。その中にあるベッドで、体調の悪い子がいれば寝かせ、空いている先生方みんなで気に掛けることができる。園長先生の机は、園をぐるっと見渡せるよう中庭に向いている。

オープンな職員室は、先生たちがお互いに気軽に声をかけ、コミュニケーションが活発。園長先生の机は園庭とすべての部屋が見渡せる特等席だ
オープンな職員室は、先生たちがお互いに気軽に声をかけ、コミュニケーションが活発。園長先生の机は園庭とすべての部屋が見渡せる特等席だ

就労に関係なく延長や送迎もサポート

 子どもと家庭、地域のことを考えた結果、通常の幼稚園の時間に加え、朝の7時から8時40分までの早朝預かり保育、14時前後の降園時間後から18時半までの延長保育を用意。送迎の園バス6台も時間帯をずらして2回送迎できるように、8時40分から始まる1番クラスと9時20分から始まる2番クラスに開始時間を分けている。それ以外に、延長保育や雨の日の突発的な送迎まで柔軟に対応してくれるキッズタクシー(幼児25人乗りと12人乗りの2台)システムも完備。

 昼食は、園の厨房で作られる「ランチ」か自宅から「お弁当」を持ってくるか選ぶことができる。学期に1、2回は各クラス交代でランチルームで昼食を取るが、そのときには家族も参加して一緒に食べるファミリープログラムがある。

年長児の英語クラスがあるFujiキッズテラス。1階にはキッチンスタジオとランチルーム、3階には和室や掘りごたつの部屋もあり、保護者や先生たちが集まることもよくある
年長児の英語クラスがあるFujiキッズテラス。1階にはキッチンスタジオとランチルーム、3階には和室や掘りごたつの部屋もあり、保護者や先生たちが集まることもよくある

大木を中心にくるくると部屋がらせん状に地上から上まで続くツリーハウス。丸い建物では、自然と子どもたちが先生の座る中心に向かって体が向くように座る
大木を中心にくるくると部屋がらせん状に地上から上まで続くツリーハウス。丸い建物では、自然と子どもたちが先生の座る中心に向かって体が向くように座る

 近年の待機児童問題も受け、0~2歳向けの東京都認証保育所である「保育室スマイルエッグス」も16年前から併設。さらに、働いていなくても預けたいときもあるだろうと、1歳から就園前までの一時預かり「スマイルキッズクラブ」を会員制託児所として開設している。

 さらに地域への子育て支援サービスとして、未就園児向けの親子教室、2歳からのプレスクール(月10日前後)、卒園児や長期休暇中を対象とした預かり保育、農業体験のできる「スマイルファーム」という約3000㎡の農場まで、サポート体制は多岐にわたる。

 「動物とのふれあいも大切」とポニー、アヒル、うさぎ、イグアナ、陸ガメなども飼い、世話も一緒にする。誕生月には、ポニーに乗って園内を回ることができ、子どもたちはその日を心待ちにしているのだ。

制服は、オリジナルのTシャツやトレーナー。思い思いの色を着てくる
制服は、オリジナルのTシャツやトレーナー。思い思いの色を着てくる

 4、5歳児を対象に1日40分のグループ英語レッスンがオプションで選べ、大きな木を中心としたガラス張りの円形の塔「ツリーハウス」などで毎日楽しく英語を学ぶ。5歳からは外国人が担任となって1日中英語で過ごす英語クラスもあり、卒園後も英語を学べるクラスも用意されている充実ぶりだ。