「チームわが家」は子どもにもプラス
子どもを預けることや子どもに家事を手伝わせることに抵抗を感じる方もいるかもしれません。でも、親以外の人から愛情を感じることは子どもの成長にもプラスです。パパとママがお互いの生き方を尊重し、サポートし合う背中は、子どもたちにとっても良きロールモデルとなります。
アメリカで子育てをしていた当時、アメリカ人夫婦が家族の一員として子どもと対等に接しているのを目の当たりにしました。小さなころから子どもに家庭内で役割を与え、子どもの意見をしっかり聞きながら、みんなで「家族というチーム」を作っている姿に多くを学びました。
内閣府の調査では、子どもにとって「誰かの役に立つ」という経験が自尊感情と関係していることが示されています。子どもも家族の一員として家事を担うことは、責任感や自立心を育むのです。子どもにしてあげるばかりではなく、頼って助けてもらうことも親の役目。今はまだ小さくて手のかかる子どもたちも、数年で頼もしいチームメイトになってくれるはずです。
「うちは実家が遠いし、知り合いもいないからチームは無理!」という方でも大丈夫。じいじ、ばあばといった従来型の人的リソース以外にも現在は子育て世代が活用できるリソースがたくさんあります。
「チームわが家」を構成するリソースは大きく以下の5つに分類されます。
これら5つのリソースすべてが「チームわが家」の構築に必須というわけではなく、活用できるリソースを駆使してそれぞれの家庭に合ったわが家流のチームを構築するのが「チームわが家」です。家事や育児のアウトソーシングに関しては、心理的、金銭的なハードルを感じる人も多いので、無理せず、状況に応じて活用することが大切です。
次回は、マルオペ育児と家計のバランスについて、「ハートマネー相談室 女性のためのお金と仕事」代表の氏家祥美さんにお話を伺いながら、皆さんと一緒に学んでいきたいと思います。
(P2写真/鈴木愛子)