前回の記事「民間学童のサマープログラム いつもとは違う体験を」では、小学校低学年の有意義な夏休みの過ごし方について紹介しました。夏休みこそ、異文化体験を通して英語に親しんでほしいと思う家庭も多いようです。ただし、低学年ではまだ英語だけの環境に長時間いることに慣れていなかったり、親元を離れての長期キャンプが心許なかったりということもあるかもしれません。
 今回は、そんな低学年の子でも安心して通うことができる英語プログラムの選択肢とそれぞれの特徴を紹介します。子どもの経験や英語力に応じて家庭にとってのベストチョイスを探してみてください。今年の申し込みは間に合わなくても、ブックマークしておき、来年の夏休み準備にお役立てくださいね。

【年齢別特集 小学校低学年のママ・パパ】
(1) 夏前の「学童行きたくない」問題 どう乗り越える?
(2) 低学年の子が安全に留守番できるために必要なこと
(3) 民間学童のサマープログラム いつもとは違う体験を

(4) 低学年夏休みにインターのサマースクール、国内留学 ←今回はココ

 子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

choice1:インターナショナルスクールのサマープログラム

 帰国子女や外国人家庭の子どもたちが通う国内のインターナショナルスクールやアメリカンスクール。公立の小学校に通わせていると、英語力・費用ともにハードルが高いと思ってしまいますが、夏休み期間限定で校舎を開放したり、サマープログラムを実施し、外部の小学生を受け入れていたりするところが増えつつあります。

 インターというと、すでに英語がペラペラじゃないと入れないんじゃ?と思うかもしれませんが、英語に慣れていない子OKのところももちろんありますし、年齢別、英語のレベル別にグループやクラスを分けているところがほとんどなので、誰でも無理なく参加することができます。

 プログラムの日程や参加方法は学校によって様々です。朝から午後まで日帰りで参加できる体験型のプログラムなら気軽。1日、1週間単位、1カ月と、希望に沿って無理なく利用できます。

 教室での英語学習ばかりでなく、スポーツなどのアクティビティを中心としたプログラムなので、英語初心者の子でも楽しく時間を過ごすことができ、国内にいながら国際的な環境で英語を使う体験ができることは大きな魅力。楽しみながら本物の英語に触れることで、低学年のうちから英語に対する興味が湧いてくるかもしれません。

 例えば、東京・練馬区光が丘と目黒にキャンパスを持つインターナショナルスクール「アオバ・ジャパン」のサマーキャンプは1週間単位で、5週間まで参加することができます。人気のインターのサマースクールは2月ごろに予約がいっぱいになるところも多いですが、アオバ・ジャパンはグループを増やして対応してくれるので、夏休みが始まってからの申し込みも可能なのがうれしいポイントです。

■アオバ・ジャパンのサマースクール(サマーキャンプ)

1:期間・時間帯
2017年7月17日~8月18日
1週間単位で最高5週間まで受けられる。

2:プログラムの特徴
1週間ごとに、アメリカ、イギリスなどテーマがあり、それぞれの国の文化や生活を扱いながら英語を学ぶ。午前中は、こうした英語や文化についての学習の時間とし、午後はスポーツやアートなどのアクティビティを楽しむなどメリハリがついているのも特徴。サッカーやダンスはプロの講師を招くほか、ネイティブスピーカーの「ユースアンバサダー」といわれる学生ボランティアが、年上の相談役としてクラスに入ってくれる。金曜日には社会科見学や遠足が用意され、5週目の最終日には、それまでの参加者と保護者全員を招いたBBQが実施され、家族で楽しめる。

3:英語のレベルやクラス分け
基本的にA: 4~6歳、B: 7~9歳、C: 10~12歳、D: 13~15歳、E: 16~18歳の5つの年齢別グループに分けられ、この中で英語の力に応じてグループを分ける。日本人だけでなく、中国や台湾などアジア各国の生徒もおり、まさにグローバル体験ができる。

4:費用
登録料:1万5000円(税別)
授業料:1週間10万円、2週間15万円、5週間30万円(税別)

 こうしたプログラムは東京だけでなく、全国各地で開催されています。そうしたものも含め、次ページから一挙に紹介します。

<次ページからの内容>
 ・夏休みプログラムを実施する団体を一覧で紹介!
 ・英語教室、園や学童、インターが開催のサマープログラム24選
 ・国内ホームステイ、宿泊キャンプ12選