【低学年】童話シリーズで読むこと慣れる
フィロソフィア国語教室の坂爪彬さんによれば、「この年齢になったらこの程度の本を読まなければということを周りが決めつけない」のが大切なのだが、とはいえ低学年、中学年、高学年で読んでおくといい本はもちろんある。
第5回で紹介したが、坂爪さんは特に“見る”段階から進んでいない子の場合、『世界名作ファンタジー』『日本・世界名作アニメ絵本』シリーズなど、絵の多い本であれば読み進めやすいと指摘する。
「こうした絵の多い本でお話を読むことに慣れていってから、文字の多い物語に挑戦するといいでしょう。低学年なら、『吉四六さん(きっちょむさん)』や『彦一さん』(寺村 輝夫のとんち話シリーズ)などのとんち話を好きになる子どもは多いですね」(坂爪さん)
国語専科教室の講師の皆さんが選んだ低学年向けのおすすめ児童書も振り返っておこう。
では、中学年、高学年はどんな本を読んだらいいか。坂爪さん、国語専科教室の講師の皆さんに厳選していただいたおすすめの本を紹介していこう。