「ママの会社で働きたい」って言ってもらえるのが夢
―― ビジネスパーソンとして、そして母としても充実した毎日を送る粟生さん。充実した毎日であることが伝わってきますが、今後の目標や夢を聞かせてください。
粟生 仕事としてはまずはJob-Hubサービスを様々な人々や企業様にとって、さらに使いやすいプラットフォームにしていきたいです。そして、Job-Hubのサービスをどんどん社会に浸透させていきたいという思いがあります。
エクサインテリジェンスのほうは新産業として、世間に対して声を作っていける会社にしていきたいですね。かつては電気産業、最近ではインターネット産業が立ち上がったように、AIという新分野を牽引する会社に育てていきたいですね。今は製造業が雇用の大半ですが、AIという産業を作ることで、優秀なエンジニアの方の雇用の場にしていきたいです。
―― 一人の母親としてはどうでしょうか。お子さんに伝えたいことは?
粟生 息子はプログラミングも好きなんですが、将来はゲームクリエイターになりたいそうです(笑)。前はゲーマーだったんですが、作るほうになりたいと。それを先日、私の父に話していたんです。すると父が「でもお前が大人になるころには少子化で誰もゲームをしなくなる」と。
―― 息子さんはなんと?
粟生 「ゲームは大人でもするし、おじいちゃんが遊びたくなるようなゲームを僕は作るよ!」って言っていたんです。やった!って思いましたね。
―― おじいちゃんを言い負かしたんですね、しっかりしてる!
粟生 ITの技術を身につけてものづくりの分野で活躍してもらいたいなという思いはあります。本当はママの会社で働きたいって言ってもらえるのが私の夢ですね。
(取材・文/玉居子泰子 写真/品田裕美 構成/日経DUAL 加藤京子)