デュアラー家庭の多くが利用している、学童。小学校低学年のうちは、親が仕事で不在の放課後や長期休みに安心して過ごせる場所の一つとして、公設学童に子どもを通わせる人も多いでしょう。
 前回の記事「夏前の『学童行きたくない』問題 どう乗り越える?」では、専門家に、公設学童の成り立ちや、役割、子どもが学童に行きたくないといった場合の保護者の接し方について聞きました。まずは子どもの気持ちに寄り添い、指導員とも協力して、できるだけ現在通っている学童を楽しんでもらうことが、放課後の居場所を安全で安心できるものに保つ、一番の方法です。しかしそれでも、時には学童を途中退所するという選択肢を選ぶこともあるかもしれません。そういったとき、親は何ができるかを考えていきましょう。

【年齢別特集 小学校低学年のママ・パパ】
(1) 夏前の「学童行きたくない」問題 どう乗り越える?
(2) 低学年の子が安全に留守番できるために必要なこと ←今回はココ

(3) 民間学童のサマープログラム いつもとは違う体験を
(4) 低学年夏休みにインターのサマースクール、国内留学

 子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

小学校2、3年までは学童が一番安心

 日経DUAL読者を対象にしたアンケート(2016年3月実施、337人回答)で、「学童には何年生まで通う予定です(通いました)か」という質問では、「2年生以降~3年生前まで」(20.0%)、「3年生以降~4年生前まで」(36.4%)がボリュームゾーンに。3年生の3月まで学童を利用する子が6割を超えました。

 低学年の子を持つデュアラーにとって、最も安心して預けられるのが学童。もし途中でトラブルなどが発生し、途中退所するとなれば、どんな選択肢があるのでしょうか。

 「放課後からママまたはパパが帰宅するまでの時間を、お子さまはどこで過ごしています(した)か?(複数回答)」という問いでは1位はやはり「公設の学童」66.4%。4位の民間学童(24.7%)を含めると、大多数が学童を利用しています。

 しかし、学童が子どもにどうしても合わず、やめてしまった場合、他の選択肢である、「習い事」「学習塾」「公文」「友人の家で遊ぶ」などを選んだとしても、そこには「子どもだけで自宅でお留守番」をさせざるを得ない状況が含まれてきます。

 低学年の子どもだけでの留守番について、不安を全く感じないという親は少ないかもしれません。具体的にどんなことに気をつけていけばいいのか、次のページから考えていきましょう。

<次ページからの内容>
 ・子どもにとっての留守番とは何か?
 ・安全な留守番に必要な4つの条件
 ・留守番ができなくなる4つの原因と対策
 ・留守番を「してくれてありがとう」という気持ちで
 ・子どもケータイや防犯グッズなど6種類のおすすめ製品を紹介!