読書をする子どもは国語だけでなく、すべての教科において能力が高いのではないか。だから子どもには読書をしてもらいたい。そう考えたことはないだろうか。

 本を読むことで語彙力、想像力が養われ、勉強にも良い影響が出るのは間違いないのだが、きょうだい間でも読書が好きな子どもと一切読みたがらない子どもがいるように、個人差が大きく、わが子にどんな本を勧めたらいいのか、幼少期から頭を悩ませるシーンも多い。

 今回の特集では、どのように読めばいいのか、年齢ごとにどんな本が適しているのか、どうやって選べばいいのかなどを、専門家におすすめの本の紹介とともに解説してもらった。

 最終回のこの記事では、番外編として、保育園児や小学生を育てるママ・パパでもあるDUAL編集部スタッフによる、「わが家の読み聞かせ&おすすめ本、子どもが好きな本」をお届けする。

【頭が良くなる本選び DUAL決定版100冊!】
第1回 平田オリザ 世界への興味は読書から始まった
第2回 子どもの「絵本読んで」は“こっち向いて”のサイン
第3回 絵本心理学者、絵本ナビおすすめ「0~3歳向け絵本」
第4回 小学生になるまでに読み聞かせたい絵本・児童書
第5回 読書苦手な小学生は“見る”“わかる”の間にいる
第6回 読書が苦手なら中学生でも小1までさかのぼる
第7回 低学年、中学年、高学年のうちに読みたい30冊 
第8回 英語絵本15選! 読めば読むほど読解力が上がる
第9回 DUAL編集部 読み聞かせテクニック&おすすめ本 ←今回はココ

読み聞かせ、小学生より保育園児のほうが頻度が高い

編集長:羽生 小3の男の子、小5の女の子のママ
副編集長:片野 3歳の女の子のママ
編集:田中 3歳の女の子のパパ
編集:福本 小1の女の子、小6の男の子のママ
編集:加藤 小4の女の子のママ
編集:山田 4歳の男の子のママ
編集:砂山(司会) 小3の男の子のママ

砂山 今回の特集では、専門家の先生の「本の読み聞かせは、親子のコミュニケ―ションの機会である」という声などを紹介しました。皆さんの家では、子どもにどれくらいの頻度で読み聞かせをしていますか。

片野 娘は3歳です。毎日、寝る前に15~30分読んでいます。ベッドに入る時間が遅くなってしまったときも、読み聞かせの儀式がないと寝てくれないです。

田中 わが家も娘は3歳です。ほぼ毎日読み聞かせています。

加藤 小学校に入る前は毎晩5~10分の読み聞かせを日課にしていました。入学後は自分でも本を読むようになったのと、読みたい本が絵本から児童書に替わり、ボリュームが増えてきたので、無理なく読める日に5~20ページ読んでいます。ならすと週4~5日、10~20分くらいでしょうか。ママだって疲れて寝落ちしてしまう日もありますしね。

羽生 わが家では、子どもが生まれたころから、パパとママとおばあちゃん3人が読み聞かせを日替わりで担当していました。小5の娘は本当に本の虫。保育園時代から1週間で30冊は借りてきて、次々と読んでいますけれど、読み聞かせは“別腹”みたい。同じ本や、ちょっと小さい子向けすぎない?というものをわざわざ持ってきて、パパとママの読み方をじいっと聞いて楽しんでいます。

福本 小1の娘には小さいころからずっと、寝る前に30分ほど読んでいます。小6の息子には、本を読み聞かせるのは月に2度くらいでしょうか。小学生になると、保育園のときよりも早く寝るようになったりして、なかなか読み聞かせの時間が取れなくなりました。

山田 年中の息子に、毎日寝る前に読んでいます。そのほか「コんガらガっち」シリーズや「仮面ライダー」関係の本は、日中や保育園から帰宅後、週に4回くらい読みますね。

砂山 わが家は週に1~2日くらい。保育園のときはもう少し頻度が高かったような気がするのですが。夜は眠くなるギリギリまで遊んだり、宿題や明日の支度をしたりしているので、「あ、もうこんな時間!寝なさい」となることが多くて(言い訳)。

 皆さんの家では、普段、絵本を読むのは主にママ? パパ? どちらですか。

<次ページからの内容>
・ママとパパ、読み聞かせの頻度は?
・抑揚は付ける?読むときは膝の上、それとも隣?
・『ねないこだれだ』の驚くべき効果
・編集長、渾身の「おててえほん」
・小学校の読み聞かせボランティアとは
・DUAL編集部のおすすめ本&子どものお気に入り、計24作品