転院したクリニックで体外受精にいきなり成功
日経DUAL編集部(以下、――) 2度の体外受精に失敗、その後お休み期間を経て、最後の不妊治療に臨みました。そこには、どんな思いがありましたか?
ダイアモンド✡ユカイさん(以下、敬称略) 「北九州に男性不妊治療の権威がいる」という情報を妻が聞いてきて、最後にもう一度チャレンジするのなら、その道の第一人者の下でやろうっていうことになったんです。できる限りのことをして、それでダメならお互いに諦めがつくから。
―― 北九州では、初回の体外受精で妊娠されたんですよね。
ユカイ ダメ元で旅行気分を兼ねての挑戦で、余計なストレスがかからなかったのが良かったのか、なんと奇跡的に1回の体外受精で授かることができたんだ。47歳にしてやってきてくれた長女・新菜(ニーナ)。もう人生が180度変わったよね。俺なんてろくでなしのロックンローラーだったから、子どもといういとおしい存在がこの世に生まれてきてくれたこと、不妊治療を乗り越えてくれた妻にはもう感謝の気持ちしかないよ。
―― その2年後には、双子の男の子も授かりました。
ユカイ 「新菜にはきょうだいが必要。もう一度だけ挑戦したい」と妻に言われたんだよ。聞けば、以前採取していた俺の精子を冷凍保存してあるから、それを使うだけで俺は何もすることはないと。そして妻はまたしても妊娠することができた。しかも今度は双子! 無精子症だった俺が、いきなり3人の子どものオヤジになるなんて、人生何が起きるか分からないもんだよ。