ぬくもりを感じられる空間を用意してあげよう

 ぬくもりを感じられる空間作りのヒントは日当たりと素材感にあります。太陽の光が入る部屋に、毛足の長いカーペットなどを敷いたり、ふかふかのクッションを並べてみましょう。

日の当たる窓辺。太陽の光から得られるぬくもりにも子どもは安心感を得ている(福島南展示場)
日の当たる窓辺。太陽の光から得られるぬくもりにも子どもは安心感を得ている(福島南展示場)

やわらかいラグの上でのスキンシップは抱っこされているような安心感がある
やわらかいラグの上でのスキンシップは抱っこされているような安心感がある

 「共働き家庭は親子で過ごす時間が短くなりがちです。しかしぬくもりを感じられる空間を用意してあげることで、子どもは不安感が軽減され、いつも親に守られているという安心感を得ることができます」(積水ハウス総合住宅研究所の河崎由美子課長)。

 「寒い季節はホットカーペットを使うのも良いのですが、暖かいからといって長時間じっとしていると、低温やけどを起こしてしまうことがあります。ぬいぐるみやカーペット、カーテンはホコリやダニがつきやすく、アレルギーの原因にもなるので、こまめな掃除を忘れずに。心地よさの裏にあるリスクにも気を付けてあげてください」(河崎さん)

 「ぬいぐるみや毛布に愛着があり、古くなっても手離せない子どもも多いです。そんなときは、本当に大切なものだけを選び、収納ボックスや引き出しを用意して、大切に保管する方法も教えてあげましょう」(河崎さん)

キッズデザイン協議会
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(文/福本千秋)