今回、紹介する映画は親子で見るのにピッタリのアニメーション作品『夜明け告げるルーのうた』。親子愛や生きていくうえで大切なことを教えてくれる、かわいらしくて心に響く独創性豊かな映画です。主人公ルーの父親役の声を演じたのが、テレビでも大人気の篠原信一さん。4人のお子さんのパパである篠原さんにインタビューし、映画の魅力や、ご家族について伺ってきました。

篠原信一(ルーのパパの声)
1973年1月23日生まれ、兵庫県出身。中学時代に柔道を始め、育英高等学校を経て天理大学体育学部へ進学し、多くの大会を制覇。大学卒業後は旭化成に入社し、シドニーオリンピック100kg超級にて銀メダルを獲得。2008~2012年までは柔道日本男子代表監督を歴任。その後、多くのテレビ番組に出演。大学3年生の長女、大学1年生の長男、中学1年生の次男、小学5年生の三男がいる。

ご飯を食べるときは和気あいあい。見ているだけで癒されます

清水(以降、――) 『夜明け告げるルーのうた』は、とても面白くて見応えのある映画でした。篠原さんのルーのパパの声を湯浅監督が絶賛していますね! 収録はどのような感じでしたか?

篠原信一(以降、篠原) 私の収録が一番初めだったんですが、監督が「娘さんを思うような気持ちで演じてください」と、とても丁寧に分かりやすく指示をしてくださったので、その通りに娘を思いながら声を出しました

―― 篠原さんから見た、この映画の見どころや好きなところは?

篠原 そうですね、思春期の男の子が悩んでいるときに、ルーという人魚の女の子と出会い、前向きになっていくところがいいですね。ルーとパパとの親子愛も描かれているので、子どもたちから年配の人まで楽しめる映画だと思います。

―― 篠原さんは娘さん1人と息子さん3人のお父さんですよね。お子さんたちは、この映画を見る予定はありますか?

篠原 ええ、一緒に見に行きたいと思っています。

―― お父さんが声優のお仕事をすることについて、お子さんたちは応援してくれていますか?

篠原 いやぁ、「どうせセリフなんて喋ってないんじゃないの?」なんて言われてますよ(笑)。実際の映画を見てもらったら、ルーのパパの迫力や感情が伝わると思うし、「お父さん、すごいだろ!」と自慢したいです。私がいないと、この映画は成立しないですからね~。まあ、そういう意味では主役と言っていいくらいですね。

―― (その場にいた一同、笑) とても良い声で演じていらっしゃるから、お子さんたちの反応が楽しみですね! お子さんが4人いらっしゃると、おうちもにぎやかですか?

篠原 上の2人がもう大きいので、それほど騒がしくなく、楽しく遊んでくれている感じです。みんなでご飯を食べるときは本当に和気あいあいで、話もたくさんします。子どもたちのそういう姿を見ているだけで癒されますね