嫁さんがゆっくりできる時間を作っています

―― 今回、篠原さんが声を演じたルーのパパは、とても娘思いの父親で、篠原さんにピッタリの役ですが、篠原さんは娘さんに対してどんなお父さんでしょうか?

篠原 基本的に嫌われないように接しています。帰りが遅いとかで、娘に注意しなければいけない時も、直接言うんじゃなくて、嫁さん経由で「ちょっと遅いんじゃないの?」とLINEしてもらっています。厳しく言ったら嫌われてしまうから…。息子たちにはガーッて言うんですけど、女の子にはねぇ。娘にも息子にも分け隔てなく接していますが、娘にはどうしても嫌われたくない(笑)。

―― うちもそうです~。夫に娘に注意するよう言っても「ダメですよ~」くらいで。父親が娘に甘くなるのは、どこも同じですね(笑)。間に入ってくれる奥様は、お仕事をしていらっしゃいますか?

篠原 してますが、嫁さんはずっと家を空けることはないですね。

―― 家事や育児に関して、篠原さんのお役目は?

篠原 上の2人が小さいころは(柔道の)現役中だったから、合宿や試合の遠征で、ほとんど家にいなくて。下の2人の頃は監督時代で、やっぱり練習や、週末は勧誘、試合と、なかなか育児ができなかったです。ただ、家にいられるときは子どもたちと楽しく遊ぶようにしてきました。家事に関しては、皿洗いや洗濯など自主的にやるようにして、その分、嫁さんが少しでもゆっくりできる時間を持てたらと…

 ゆっくりご飯を食べたり、テレビを見たり、子どもたちがたわいもないことを言ったりするのを見るだけで、嫁さんも癒されているんじゃないかな。ああ、家族っていいなぁ。あ、ここ太文字で書いといてください!

―― (奥様のお話をした後、照れ隠しをしてらっしゃる!?)
この映画には「気持ちを口に出すことが大事」だというメッセージがありますが、篠原さんのおうちでは家族間で気持ちを口に出していますか?

篠原 基本的に、お互い「ありがとう」と「ごめんなさい」は常に言っています。嫁さんには「ババア、ありがとう」って言ってますけど。

―― (また照れ隠しですね!)
この映画では歌が重要な要素ですが、お子さんとの歌の思い出は?

篠原 子どもたちが楽しそうに歌っている最近の歌を「誰の歌?」って聞いたりして、みんなで歌ったりしますね。私は、この映画の主題歌「歌うたいのバラッド」の斉藤和義さんや、福山雅治さんの「家族になろうよ」などが好きです。子どもたちの前でモノマネみたいなことをして、「似てるからって、あんまり外では言うなよ」って言ったりね(笑)。

―― ルーとパパのように、お子さんとの海での思い出は何かありますか?

篠原 そうですね、海もよく行ったけど、プールのほうが多いかな。息子たちには早く水に慣れるように、危険のない範囲でプールに放り投げたりしましたが、娘には顔に水がかからないようにしましたねぇ。女の子だとつい過保護になっちゃいますね(笑)。