学校選びは偏差値や人気に振り回されず、わが子を主体に考える

 最後に安田さんはこう話します。

 「近年の共学人気はおそらく今後も続くことでしょう。世の中のグローバル化が進み、これからは多様性が求められる時代。様々な国籍の人と一緒に仕事をしていくには、まずは同じ国の男女が一緒に学ぶことが自然、と考える人は大勢います」

 「時代の趨勢からすれば、共学化が支持されるものわかります。しかし、私のように人生も終盤に近づくと、『人生は1回きりなのだから、できるだけいろいろな経験をしておいたほうがいい』と考えるようになりました。『社会に出れば、常に男女一緒なのだから、長い人生の中で中高時代くらい同性だけで過ごすのも面白いのではないか』と思うのです」

 「でも、それは私の考え。学校選びに正解はありません。ただ忘れてはいけないのは、常にわが子を主体に考えることです。共学校を選ぶ場合でも、別学校を選ぶ場合でも、無意識に大勢の流れに乗るのではなく、『わが子はどういうタイプの学校だといちばん伸びそうか』を考え、自分の目で確かめながら選択してほしいと思います」

 「大切なことは、ご家庭が自分たちの子育てへの思いをしっかり持つことです。家庭内でその話し合いがしっかりできていれば、中学受験をするのか、高校受験をするのか、別学校がいいのか、共学校がいいのか、学校側が提供する情報ではなく、こちら側の『価値観』で決めることができます。その『価値観』を信じて、お子さんにぴったりな学校を見つけてほしいと思います」

(写真/稲垣純也)