仕事が忙しい日も、体調が悪くても、毎日容赦なく訪れる食事の時間。栄養バランスを考慮しつつ、いかに手早くおいしく作れるかどうかが、共働き家庭の大きな関心事の一つです。外食や家事代行サービスなどを上手に利用するのも手ですが、時間が許せば「家庭の味や食の楽しさをわが子に伝えたい」と模索している人もいるでしょう。そのニーズに応える共働きベスト家電として、日経DUAL編集部が注目しているのが「バーミキュラ ライスポット」。2児の父でもある愛知ドビー代表取締役副社長・土方智晴さんとママコンシェルジュの森本和代さんから、2回にわたって共働き家庭に向けた使いこなし術をアドバイスしてもらいます。時短重視の共働き親視点からの魅力や便利な使い方を聞いた前回に引き続き、今回は具体的な調理のポイントや「これだけは作ってほしい!」と同社コンシェルジュ&シェフが勧める料理を共働きの生活シーンに合わせて提案。ポトフ、チャーハン、ほうれん草のおひたし、ヨーグルトは詳しいレシピも紹介します。

(上)バーミキュラ ライスポット 共働き使いこなし術
(下)バーミキュラライスポット これだけは!簡単レシピ ←今回はココ

日経DUAL編集部(以下、――) 今回は、調理機能の使い方についてより具体的に教えてもらいます。インスタグラムやFacebookなどの料理写真を見ると、結構手の込んでいそうなレシピが目につきますが、何をどうすると、簡単に作れるのでしょう。機械操作が苦手でアナログな私にもできますか?

土方智晴さん(以下、敬称略) もちろんです! ハードルはめちゃくちゃ低いと思いますよ(笑)。基本的に、ほとんどの料理が食材を入れて弱火で何十分間加熱するとか、中火で肉などを炒めた後、弱火で数十分加熱するかの2種類だけなんです。4つの火力モードとタイマーを組み合わせてセットするだけで色々な料理が作れます。

 調理機能で便利なのは、加熱時間のタイマーが設定ができること。鍋をガスコンロの弱火にかけて、じっくりことこと煮込む場合、煮込みすぎて焦がしてしまったり、つい火を消し忘れそうになってしまったということがありますよね。でも、例えばポトフなど作る場合、お野菜を鍋いっぱい敷き詰めて蓋をし、【弱火+50分】とタイマー設定をしてスタートボタンを押すと、それだけで後はほったらかしておいてもおいしくポトフが出来上がるので、「お子さんの送迎などの前にいったん自宅で約50~60分の弱火でタイマーセットをしてから出かけて、帰ってきて、お子さんとひと息つきながら触れ合っているうちに、ちょうどいい具合にできている」という使い方もできます。

<調理モードの主な操作方法>

調理機能は【中火】【弱火】【極弱火】【保温】の全4パターン。「調理ボタン」を押すたびに表示が切り替わる
調理機能は【中火】【弱火】【極弱火】【保温】の全4パターン。「調理ボタン」を押すたびに表示が切り替わる

(1)火力を設定
【中火】【弱火】【極弱火】【保温】から選択します
(2)「タイマー切」を設定
タイマー切は360分まで設定。タイマー切を設定しない場合は連続運転となります(90分の継続運転で自動停止)
(3)STARTボタンをプッシュ
青色の点灯から赤色の点灯に変わります

森本和代さん(以下、敬称略) 今まで火をかけている間、鍋から離れずに見守っていなければいけないという不便さがあったのが、タイマーセットだけしたら、持ち場から離れて家事や子育てに集中できるのはありがたいですね。1日目はポトフ、2日目はカレールウを入れてカレーとしていただくと、とてもおいしいですよ。

無水ポトフ(4人分)/所要時間:仕込み約10分+ほったらかし調理50分

●材料
ベーコン 300g
ソーセージ 8本
玉ねぎ 大3個
キャベツ 1/4個
じゃがいも(皮付き) 小8個
にんじん 1本
大根 1/2本
マッシュルーム 8個
塩・コショウ 各小さじ1/2
粒コショウ 適宜
ローリエ 1枚
※ 肉・野菜各種は冷蔵庫にある好みのものでOK

●作り方
1.肉と野菜を食べやすい大きさにカット。今回、ベーコンは大きめの拍子切り、玉ねぎは粗みじん切り、キャベツは芯ごと4等分のくし形切り、にんじん・大根は横半分に切った後で縦に4つ切り(大根は縦に6つ切り)する。
2.ポットに玉ねぎを敷き詰め、上に他の食材を詰める。
3.塩・コショウ・粒コショウ・ローリエを加えてフタをし、【弱火】でタイマーを50分に設定する。
4.アラームが鳴ったら、味をみて、好みで塩・コショウ(分量外)で味を調えて出来上がり。

土方 ガスコンロの鍋で作る場合は、水をたっぷり入れてコンソメを入れますよね。でも、バーミキュラ ライスポットの場合、コンソメを入れなくても食材や野菜からうまみ成分が出るんです。野菜は柔らかいけれど、形はしっかり残るのが特長。野菜が嫌いな人も青臭さが和らいで、食べられたという声をよくいただきます。密閉性が優れているために、色々な食材の味をまとめるのがすごく上手なんですよね。

―― (試食させてもらい…)ソーセージや野菜のだしがしっかり出て優しい味ですね。何より吹きこぼれを最小限にしたり、火力を自動調節してくれたりするというのは、夕食準備を担うパパ・ママをキッチンから解放してくれます。

土方 調理機能は、ミシュランのトップシェフをはじめ高級レストランのシェフたちも、実はお店で使ってくれているんです。本来は“一流シェフたちが自宅でも店と同じレベルの調理ができる”というふうに使ってもらおうとしたんですが、皆さん、火入れが安定していて、低温調理もできるし、タイマーも付いていて最高!と(笑)。使い勝手が良いということで、プロにも評判です。

バーミキュラ鍋やバーミキュラライスポットを開発した「愛知ドビー」代表取締役副社長・土方智晴さん(写真左)とママコンシェルジュの森本和代さん(写真右)
バーミキュラ鍋やバーミキュラライスポットを開発した「愛知ドビー」代表取締役副社長・土方智晴さん(写真左)とママコンシェルジュの森本和代さん(写真右)