周囲の影響で苦手と思い込んでいる子が多い
保育園のときは体を動かすのが好きだったはずなのに、小学生になると体育が嫌いという子どもが出てきます。なぜなのでしょうか。前回に引き続き、「ナチュラルキッズスマイル」を主宰するこども体育教育専門家の野村朋子さんにお聞きしました。
「低学年で体育が嫌いな子は、知らず知らずのうちに自分は運動が苦手と思い込んでいます。それというのも、周囲の大人が『あの子のほうが足が速いね』とか、『あなたはボールが苦手だね』などと何気なく言った言葉を聞いているから。『私は苦手なんだ』という気持ちに染まってしまっているのです。苦手と思い込んでいるので、『どうせやっても駄目だ』とすぐに諦めてしまいます」
簡単なことをできるまで練習して、できるサイクルを作ろう
「でも、実際は苦手なのではなく、できるところまでやったことがないだけです。ちょっと試しただけでやめてしまったり、直前までできていたのに諦めてしまったりしたために、できないと思っているのです。公立小学校の体育は、楽しく体を動かすことが根本にあるので、反復練習をすればほとんどの子どもができる内容です。一度でもできるところまで続けることができれば、『練習すればうまくいく』というサイクルが子どもの中にできて、『苦手』の意識は消えていきます」
「デキる子どもと比較するとヘコんでしまうのが親心というものです。しかし、縄跳びや鉄棒が得意な子の多くは保育園や幼稚園で、たくさん練習してきているのです。自分の子どもは練習がまだ足りていないだけ。特に3月生まれの子は4月生まれの子とは約1年の差があるわけです。早生まれゆえの差が感じられなくなるのは10歳くらいになってからです。今できない子には伸びしろがまだまだあります。子どもには『これからできるようになる楽しみが残っている』と話して、親子で楽しみながら習得していきましょう」
次ページから読める内容
- お手本の見方が大事。運動を習得する流れを教えてあげよう
- 「練習のクセ」があると中学・高校で差がつく
- 親は先生にならないで
- 教室でできるようになったことを家庭で反復する
- 子どもの性格に合わせて教室を活用しよう
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