働く妊婦の前に、大きく立ちはだかる「つわり」。初めての経験に戸惑う1人目、上の子の育児も休めない2人目以降――いずれにしても、妊娠中のつわりやプチ不調は大きな悩みのタネです。どんな苦労があった? どうやって乗り越えた? 読者アンケートに寄せられた先輩ママの経験談やアイデア、専門家のアドバイスをお伝えします。

【年齢別特集 妊娠~職場復帰ママ・パパ】
(1)職場でどうする? 妊娠中のつわり、冷え、プチ不調 ←今回はココ!
(2)働く妊婦の大敵、ストレスはこう逃がす
(3)産後の体形戻し 目標は「産前よりもきれいに」
(4)産後の体形戻しの敵は、よくない食べグセ

 子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

 働く妊婦にとって“最初の試練”ともいえるのが「つわり」。個人差が大きく、悩まされる症状は人によって様々です。「なんともなかった!」という軽い人もいれば、入院が必要という重症な人もいます。

<つわりの主な症状>

□ 胸のむかつき、吐き気
□ 食べ物の好みが変わる
□ 食欲不振
□ においに敏感になる
□ 乗り物や人ごみに酔いやすくなる
□ 体がだるく眠い
□ イライラして落ち込む
□ 感情的になりやすい
□ 尿の量が少なくなったり便秘になる
□ 胃もたれ、むかつき
□ 唾液が多くなる

(河野真理子さんの連載『新米プレママのための妊娠・出産バイブル』より転載)

 日経DUALが今年4月に実施した読者アンケート(回答者数235人)では、先輩ママたちからつわりに関わる様々な苦労話が寄せられました。

「ごはんの匂いが駄目だったので、毎食パンにした

「つわりで水分摂取も困難だったが、病院勤務なので勤務後に職場で点滴してから帰宅することでなんとか仕事を続けられた」

「ひたすら眠いつわりだったので通勤電車、休みの日はずっと寝ていた」

「職場に(妊娠したと)言ったのが遅く、つわりの時期に平気なふりをするのがしんどかった」

「つわりがつらかったので仕事はリモートワークにしてもらいました。上の子は保育園に通っていたので、子育ては保育園で。家事はなんとかできていたのか、夫がかなりやってくれたのか、つら過ぎて記憶が曖昧です」

「2人目妊娠中はとにかくつわりがひどく、食事を作るのも吐き気との戦いだったので、食べ盛りの上の子(1歳半~2歳にかけて)の食事がおろそかになってしまったのが心残り。ただ、保育園で日中しっかり食べてきているので、多少手を抜いても大丈夫だと自分を納得させて乗り切った

「つわりピークのときに、インフルエンザに感染。仕事を1カ月休職し、家でも寝たきりだった(入院は免れた)」

「不思議と日中の仕事中はつらくなかった。家の玄関に着いた途端に具合が悪くなったので旦那に協力してもらい、帰宅後の家事・育児はすべてお願いした

「晩ごはんは食べられず、上の子どもの前で吐いてしまうことも(トイレまでついてくるので)。本人はあまりよく分かっていませんでしたし、今は覚えてないと思います」

 次ページでは、読者アンケートに寄せられたなかから、先輩ママたちが実践した具体的なつわり克服法を見ていきましょう。

<次ページからの内容>
 ・パイナップルを細かく切って冷凍
 ・卓上扇風機で風向きをあちらへ
 ・つわりのリズムを分析?
 ・妊婦がトイレを我慢すると?
 ・どうする夏のオフィスの冷房