電車を乗り過ごしても慌てない対処法を教えておく

 都心部では塾や習い事に通うために子ども一人で電車に乗るケースも少なくないと思います。

 交通系ICカードの使い方や「駅のホームで危険な行動をしない」といった基本的な注意点を教えるほか、「想定外のことが起きたときの行動パターン」についても伝えておきましょう。

 例えば、電車が時間通りに来なかったとき、遅刻して乗り遅れてしまったとき、電車の中で気分が悪くなったときといった場合に、子どもは大人が考える以上に慌て、不安になるものです。「困ったら駅員さんに尋ねていい」「遅刻しそうになったら走って急ごうと思わずに、まず塾に電話を入れなさい」といった対処法を教えておくと子どもも安心します。

 通学や習い事を機に「携帯電話」「スマートフォン」を子どもに持たせる家庭も多いと思います。

 私が講演や研修に行った先で、「子どもにケータイを持たせて大丈夫でしょうか?」といった質問もよくいただきます。携帯電話やスマートフォンは使い方次第で“リスク”にもなるという点で、子どもに渡す前に、しっかりと使い方のルールを決めておくことが重要です。次回は子どもの安全を守るための「はじめてのケータイ」の作法についてお伝えしたいと思います。

(取材・文/宮本恵理子 イメージ写真/吉村永)

この内容をもっと読みたい人は……

『子どもの防犯マニュアル』
舟生岳夫著/日経BP社

購入はこちらから
●Amazonで購入する