娘の中学受験はチームを組んで対策

 長女は中学受験をするために小学校4年生から塾通いを始めました。行きは電車で一人で電車に乗って行けますが、問題は帰りですよね。私も仕事があるので毎日お迎えに行くのは難しい状況でした。そこで、働いているママも含め、何人かで“送迎チーム”を組んで、交代でお迎えに行くことにしました。

 郊外に住んでいたので地元の駅から遠い子もいて、塾の終わりが遅くなるときはどうしても車での送迎が必要になります。なので、水曜日は〇〇ちゃんのママが子どもたち全員を車に乗せてそれぞれの家に送り届ける、木曜日は私が、という感じでローテーションを組んでいました。自分も含めて仕事の都合で急に行けなくなるときもあるので、そういう場合は携帯で連絡を取り合って別の人に代わってもらったり。こういうネットワークが作れたのも、PTA活動で親同士の輪が広がったおかげかもしれません。

塾をやめた後は近所の大学生が長女の相手をしてくれた

 小学校6年生になったときに、志望校を一本に絞ったこともあって、大手の塾をやめて自宅で勉強させるようにしました。時々、個人指導の先生に見てもらいましたが、志望校の過去問を中心に、家庭でできる勉強に切り替えたんです。学童代わりに塾に通わせていた面もあったし通っている本人は楽しかったようですが、小学校6年生ともなれば一人で留守番もできますし、近所に頼れるファミサポさんがいたというのも大きかったですね。

 ただ、土日は長男のリトルリーグがあって私が外に出ていることが多かったので、長女が一人になってしまう。それは避けたいと思っていたら、保育園時代の知り合いから近所に住んでいる大学生の女の子を紹介してもらったんです。家庭教師とまではいかないけれど、アルバイトとして漢字ドリルを見てもらったり、バドミントンをしてもらったり。アメリカの映画に、女子大生が近所の子どものシッターをするというような設定がよく出てくるんですが、本当にあんな感じでした。とってもいい子で、長女も本当のお姉さんのように慕っていました。

 実は、彼女とは今も交流があるんですよ。就職どうするのと聞いたら「TBSを受けたいんです」と言って、そのまま試験にどんどん進んで合格して。今、TBSの記者をやっているんです。私がニュースを読むときに隣にディレクターとして座ったこともあって、そのときは二人で感動して、笑いながら涙ぐんでしまいました(笑)。