RISUって何ですか?

 RISUは、無学年式のタブレット教育による、その子の学力をフルポテンシャルまで開花させる算数プログラムです。学校のカリキュラムや一般のタブレット教材って「何年生の何月にこれを学ぶ」と決まっていますよね。でも、実際の子どもを見ると、同じ小学1年生でも習熟度も集中力も違います。それなのに、学校は「1年生だからこれ、2年生だから……」という発想からなかなか抜け出せていない。

 これと同じことを他の場所でやると相当おかしいことが分かると思います。

 例えば、病院で年齢を聞かれて、「あなたは38歳ですから、この手術をしましょう」と言われたらおかしいですよね。年齢以外にも大事なことが山ほどあるのです。血液検査や生検などをし、「今こういう症状があるのでこういう処置をしましょう」と判断しなければいけない。

 学校だって同じです。本気で子どもの能力を伸ばそうと思うなら、もっと多くのことができるはずです。RISUで学ぶ子どもたちは、平均70~80%が実際の学年よりも上の単元を学んでいます。日本の学校はもったいないことをしているんです。昔は一人ひとりのデータを処理する力がなかったので仕方がなかったのですが、今はそれを可能にする技術があります。

 学校の授業参観に行くと、どれもこれも懐かしく感じませんか? 黒板、チョーク、時間割、ノート、鉛筆……、何もかも、僕らが小学生のころとほとんど何も変わっていない。教育の世界において、「懐かしい」って良いことでしょうか? 例えば、今病院に行って、占い師が出てきて診察を始めたらどう思いますか? 「2000年前の医学とは違うんだからちゃんとやってくださいよ」って思いますよね。

 なお、60年ほど前にできた公文式は僕が最も尊敬するものですが、RISUは公文とも違います。「学ぶ内容」や子どもの「モチベーション・コントロール」のシステムが違います。

 公文の問題は計算です。算数の問題には計算問題と応用問題がありますが、今後重視されていくのも、試験で差がつくのも応用問題です。RISUの内容は、計算だけでなく応用を多く含みます。国語の教科書1年分より、RISUの1学年分のほうが、文章量が多いほどです。