空間の中に変化を作ろう

 マインルールを刺激する空間作りの例としては、色違いの石を埋め込んだ「アプローチ」があります。特定の色の石だけを飛んで進んだり、1つおきに飛んでみたり。子どもはさまざま遊び方を思いつきます。

グランメゾン狛江のアプローチ。連続する丸い石が、リズムよく埋め込まれている。ケンケンパなどの色々な遊びが作り出せる
グランメゾン狛江のアプローチ。連続する丸い石が、リズムよく埋め込まれている。ケンケンパなどの色々な遊びが作り出せる

 「上の写真のような空間があると子どもは挑戦したいと言う気持ちが芽生え、それに成功することで、達成感が生まれます。それが積み重なることで子どもの自己肯定感が向上していきます」(積水ハウス総合住宅研究所の河崎由美子課長)。

 「街の中や公園にも出かけてみましょう。子どもの心をとらえるアクセントがたくさんあります。ただ、無理な姿勢を維持しようとして落ちてしまったり、達成欲や競争心から周りが見えなくなって怪我をする危険もあります。子どもが夢中になりすぎないように、注意してあげてください」(河崎さん)

キッズデザイン協議会
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(文/福本千秋)