寝ないと老化が加速。イライラするのは睡眠不足のせいかも?
午後11時から午前2時までの間は睡眠によって成長ホルモンがたっぷり分泌され、体によい効果がもたらされるゴールデンタイムと呼ばれる時間帯です。
成長ホルモンは、子どもの身長の伸びに重要な役割を果たしていますが、大人にもメリットがあるホルモンです。それはサビついた細胞を活性化して、リニューアルしてくれるからです。
寝不足だと肌荒れなどのトラブルを招くことはよく知られていますが、これは外見の問題。成長ホルモンが十分に分泌されずに細胞がリニューアルされなくなると、臓器をはじめとする体の内側の老化も加速してしまうのです。
また、寝不足になるとイライラしがちです。夫のささいな言葉にイラっとしたり、小さなことで子どもにきつくあたったり、叱りつけてしまいませんか? それもそのはずです。きちんと寝ていないと脳の中が攻撃的になるというメカニズムがあるのです。
それはセロトニンというホルモンと関係があります。
セロトニンは朝の5時から7時ころに大量に分泌されます。このホルモンはまたの名を「幸せホルモン」といって、不安やストレスを解消し、心を安定させる働きをもっています。セロトニンをたくさん出すために一番効果的なのは、朝の太陽の光を浴びることです。
ところが、寝不足になったり夜更かしをしたり、昼夜逆転の生活を送っていると、セロトニンの分泌が悪くなり、攻撃性を活発にするバソプレシンというホルモンの抑えが効かなくなります。その結果、イライラしたり、攻撃的になりやすいということに。
この連載は、「ママの眠りは家族のハッピー」というタイトルですが、以上のことから、「ママが寝ないと家族がアンハッピー」ということがお分かりいただけるかと思います。