なんとなくの分担制、実は負担
共働き家庭の家事や育児。暗黙の了解あるいは相互プレゼンの果てに、「分担制」になっていることが多いのではないだろうか。
でもこの分担があだとなることもある。日ごろはお互いに納得してうまくいっていても、仕事や子どもの行事で忙しくなってくると、担当分をやっていない相手に不満を抱いたり、分担を決めきれない部分で「なぜ自分ばかり!」と腹が立ったりということが起きることがあるからだ。
こうしたちょっとしたイライラは、できれば円満に、効率的に解消していきたいもの。そうだ、スマートフォンの便利アプリを活用できないものだろうか?
そこで、子どもが熱を出したときの緊急連絡やその対応、写真管理や保育園からのプリントの整理など“小さなイライラシチュエーション”別にDUALお勧めアプリを紹介したい。ポイントは以下の3つ。
〇登録が簡単…スケジュール管理や家計管理で高評価のアプリは数あれど、登録に4ステップ以上あるアプリは途中で面倒になって断念しがちなので、基本の登録、使用開始までが3ステップ以内。
〇共有しやすい…情報管理は妻、夫のどちらかが「担当」になりがちなので、同じ情報が見られるように、極力夫婦で共有できる(できなくても同じ情報を共有できる)ようになる。
〇どちら“も”する家事・育児に…生活用品の買い物や子どもの通院など、分担の“グレーゾーン”にある家事・育児を交代制など、どちら“も”する仕事にできるように見える化する手助けに。
以上を踏まえた上で、各アプリについて男性編集者から“夫視点”の言い訳コメントも掲載。“夫のイライラ解消アプリ”も含めた「アプリ6選」を紹介していこう。
なんでいつも“ママ”!? 急な発熱・病気時の通院
重度の食物アレルギーを持つ4歳男児のいるわが家。保育園の緊急連絡先の1番目には「母(私)の携帯電話番号」が書いてある。だから発熱時に私に真っ先に連絡がくるのは仕方ない。とはいえ「なんで毎回、病院に連れて行くのが“ママ”なの?」という疑問がふつふつと湧き、だんだん怒りに変わることもしばしば。月齢が小さければなおのこと、この問題は大きくのしかかる(0~1歳児時代は1カ月の呼び出しが5回以上ということも多かった)。
「でも、子どもの保険証、医療証(乳幼児医療証)、診察券は(妻が持っていて)自分は持ち歩いてないし…」という声も聞こえてきそうだが、そう、わが家の場合、息子の母子手帳を含め、日ごろは私が持ち歩いている。とはいえ会議や取材で行けない日もあるんですよ!
というわけで、たどり着いたのが「EPARKデジタル診察券」。