共働き家庭の家事・育児は、時間との闘い。料理は妻、洗濯は夫、子どもの通院は妻、掃除は、買い物は…などと“分担制”にしてしまうと、少しでも担当する側がやっていないと「それ、そっちの担当じゃないの?」と悶々としたり、文句を言いたくなったり。しかも忙しいときに限って子どもの発熱や仕事上のトラブルが重なるもので、普段から目いっぱいのスケジュールで動いている家庭では、「もう無理だ!」と嘆きたくなることもあるのでは?

 この特集では「その手があったか!」と思える、共働き家庭に役立つサービスをご紹介します。今回は、ちょっとした“共働きの家事・育児イライラ”の解消に役立つアプリをシチュエーション別にピックアップしました!

【DUAL的最新便利サービス 特集】
第1回 妻と夫の“共働きイライラ解消”アプリ6選 ←今回はココ
第2回 掃除代行3社を使ってみた 妻の精神的負担が軽減
第3回 シッター2社をトライ 3時間で保育園迎え・見守り
第4回 洗濯サービスに丸投げしたら洗って畳んで戻ってきた
第5回 仕事着コーディネートをプロに外注したらときめいた
第6回 教育タブレットをお試し!共働き家庭のお助けツール

なんとなくの分担制、実は負担

 共働き家庭の家事や育児。暗黙の了解あるいは相互プレゼンの果てに、「分担制」になっていることが多いのではないだろうか。

 でもこの分担があだとなることもある。日ごろはお互いに納得してうまくいっていても、仕事や子どもの行事で忙しくなってくると、担当分をやっていない相手に不満を抱いたり、分担を決めきれない部分で「なぜ自分ばかり!」と腹が立ったりということが起きることがあるからだ。

 こうしたちょっとしたイライラは、できれば円満に、効率的に解消していきたいもの。そうだ、スマートフォンの便利アプリを活用できないものだろうか?

 そこで、子どもが熱を出したときの緊急連絡やその対応、写真管理や保育園からのプリントの整理など“小さなイライラシチュエーション”別にDUALお勧めアプリを紹介したい。ポイントは以下の3つ。

〇登録が簡単…スケジュール管理や家計管理で高評価のアプリは数あれど、登録に4ステップ以上あるアプリは途中で面倒になって断念しがちなので、基本の登録、使用開始までが3ステップ以内。
〇共有しやすい…情報管理は妻、夫のどちらかが「担当」になりがちなので、同じ情報が見られるように、極力夫婦で共有できる(できなくても同じ情報を共有できる)ようになる。
〇どちら“も”する家事・育児に…生活用品の買い物や子どもの通院など、分担の“グレーゾーン”にある家事・育児を交代制など、どちら“も”する仕事にできるように見える化する手助けに。

 以上を踏まえた上で、各アプリについて男性編集者から“夫視点”の言い訳コメントも掲載。“夫のイライラ解消アプリ”も含めた「アプリ6選」を紹介していこう。

(写真/鈴木愛子)
(写真/鈴木愛子)

①【EPARKデジタル診察券】子どもの診察券をデジタル管理

なんでいつも“ママ”!? 急な発熱・病気時の通院

 重度の食物アレルギーを持つ4歳男児のいるわが家。保育園の緊急連絡先の1番目には「母(私)の携帯電話番号」が書いてある。だから発熱時に私に真っ先に連絡がくるのは仕方ない。とはいえ「なんで毎回、病院に連れて行くのが“ママ”なの?」という疑問がふつふつと湧き、だんだん怒りに変わることもしばしば。月齢が小さければなおのこと、この問題は大きくのしかかる(0~1歳児時代は1カ月の呼び出しが5回以上ということも多かった)。

 「でも、子どもの保険証、医療証(乳幼児医療証)、診察券は(妻が持っていて)自分は持ち歩いてないし…」という声も聞こえてきそうだが、そう、わが家の場合、息子の母子手帳を含め、日ごろは私が持ち歩いている。とはいえ会議や取材で行けない日もあるんですよ!

 というわけで、たどり着いたのが「EPARKデジタル診察券」。

<次のページからの内容>
・ 生活用品は妻が買うといつ決めた?
・ 撮った写真は誰がまとめる?
・ 夫の知らない!? 授乳や食事・排泄・睡眠記録
・ 保育園&学校のお便り、人任せにしない!
・ 忘れたパスワードをいちいち聞かないで