⑤【おたよりBOX】子どもの行事、夫婦で抜かりなし

保育園&学校のお便り、人任せにしない!

 子どもが小学校に入学すると、圧倒的に増えるのがプリント類。子どもが2人、3人と増えると驚異的な量になり、何が何やら管理できなくなるというママ友の話に今から恐怖を覚えるわが家。いまでも息子の保育園プリント類の管理に四苦八苦。つい先日も「保育園のあのイベント、いつだっけ、何時に行けばいいんだっけ」とLINEで夫に聞かれて、「それ壁に貼っておいたし……。自分でスケジュールに入れておいてもらいたいし!」と言ったばかり。

 まあそんなことを言っていても解決はしない。LINEで「明日、ノートの提出日だから忘れないでね!」と送ればいいじゃないかと思っていても、やはり何本か用件をLINEするうちに、「ノートの提出日」の部分の会話ははるか上部に消えて忘れ果ててしまう(わが家だけ?)。これはやはり、連載「DUAL応援アプリ」でも紹介した「おたよりBOX」を頼りたいと思う次第関連記事プリントを撮影するだけで夫婦間で情報を共有でき、スケジュールに入れられるのでリマインドしやすい。

学校や保育園に貼り出してあるメモを撮影したときは、あとから「おたよりBOX」に追加できる(左)。日にちを選んで登録すれば、提出忘れなども防げる
学校や保育園に貼り出してあるメモを撮影したときは、あとから「おたよりBOX」に追加できる(左)。日にちを選んで登録すれば、提出忘れなども防げる

 昨日は来月開かれる保育園の父母会の出欠表の提出を「おたよりBOX」に登録。おかげで今朝、無事に夫は用紙を提出できたようだった。これで今後はいちいち朝、「今日、保育園に提出するあの書類、出しておいてね!」などと出がけに言わずとも、スマホさえ見てくれれば忘れなくなりそうだ。

● 男性編集者コメント

プリント類も「なぜかいつも妻が管理」のよくある話ですね。もちろん、うちもそうですが何か?(もう開き直り)。わが家のスケジュール管理は、もっぱらリビングに貼られたカレンダー。ここに手書きで書き込むという超アナログです。たまに「飲み会」と小さな字で書いておくのですが、うちの妻は優しいので「ふーん」という一言で終わります(もう諦められているのかも)。

⑥【1Password】多くのID、パスワードを一括管理

忘れたパスワードをいちいち聞かないで

 ここで書き手を男性編集者にバトンタッチ。一つだけ、夫からの“共働きイライラ解消”アプリをご紹介します。皆さんのご家庭では、PCやタブレット、機器の配線などは誰の担当でしょうか? 多くの家庭で“なぜか夫”になっているのではないでしょうか? 電球の付け替えや、重いものを運ぶのが夫の役割というのは分かります。PC関連も、実際に得意な夫ならいいのですが、男なら誰しもデジタルに強いというわけではありません。私は典型的なアナログ人間で、もちろん仕事でPCは使いますが、メモリがどうとか、CPUがどうとか、拡張子とか、何のことやらよく分かりません。グーグル検索とワード、メールだけで生きているような人間です。

 それなのに、わが家のPCのセッティングやプロバイダー契約などは、すべて私の担当。プリンターやFAXもありますが、何かしらのトラブルが起きるたびに説明書を読み、それでも分からないのでカスタマーセンターに電話するのですが、音声ガイダンスばかりでいつまでたっても担当者につながらず。イライラして体に悪いので、最近は全く使わず休眠状態です。

 それもあって妻によく聞かれるのが「○○のパスワードなんだった?」です。多いのは自宅の無線LANのパスワード。そんなものは私も覚えていないので、いちいちルーターの裏側をひっくり返し、「これだったかな、あれだったかな」と色々入力してみて正解を探す…という間の抜けた作業をいつもしています。

 そんな徒労を解消してくれるのが、パスワード管理ソフトの「1Password」。無線LANに限らず、最近はメールにスマホ、会社関連でも様々なID、パスワードを要求、付与されることが多いと思います。そのたびに違うパスワードを入れて、どれがどれだか分からなくなった、ということはありませんか? かといって同じパスワードの使い回しは、セキュリティーの観点から非常に危険です。

 「1Password」は、様々なアプリやサービスのID、パスワードなどの情報を、たった一つの「マスターパスワード」でアクセスできるというアプリです。複雑なパスワードを自動で生成してくれる機能もあるので、いちいち考える手間もかかりません。

 登録も非常に簡単。メールアドレスと名前を入力、確認し、マスターパスワードを設定するだけ。指紋認証機能もあるので、起動するたびにマスターパスワードを入力する必要もありません

 これはさすがに妻と共有する、というわけにはいきませんが、パスワード管理のわずらわしさから解放されることは間違いありません。

(文/山田真弓、日経DUAL編集部)