「ごちそうさま」の後の食器洗い、憂鬱ですよね。ママにとっても、パパにとっても――。そう、食後のキッチンって夫婦の不満が潜む、“火薬庫”なんです。その憂鬱を解決してくれるもののひとつが、食器洗い機。では、家族に「ゆとり」と「平穏」をもたらしてくれる食洗機って、いったいどんなものなんでしょうか。


 「たまにはお皿くらい、洗ってよ!」

 いつものように遅く帰宅したパパ。誰もいないはずのキッチンで、シンクの排水口から妻の叫び声を聞いた――。なんて、ホラー映画みたいなことは、もちろんありませんよね。でも、ご注意あれ。特にパパ。あなたの大切なパートナーが日頃、キッチンでどんなストレスを抱えているか、想像してみましょう。

 世のワーキングマザーたちは17時以降、こんなサイクルのなかで頑張ってるんです。

 仕事をなんとか予定の時間までに終わらせて、大急ぎで保育園へ。そして帰宅。待ち構えているのは、着替えに夕食の準備、食事の世話、後片付け、お風呂、歯磨き、洗濯、スキンシップ――。そう、夕方から夜にかけてのママの「ToDoリスト」は常にビッシリなんです。とりわけ、食にまつわる一連の「ミッション」はもはや、戦い。“かまってちゃんモード”全開で飛びついてくる我が子をいなしながらの夕食づくりは、かなりハードではあるものの“前哨戦”に過ぎません。好き嫌いを言ったり、遊んだりとなかなか食べない我が子に食べさせることは、さらに困難な戦いです。ようやくこれらが終わっても、まだお風呂と寝かしつけが残っているんですよ? 既に疲労困憊状態なのに…。そんな時にふと、キッチンに目をやると、シンクに山盛りの食器と調理器具が…。嗚呼、ストレスここに極まれり。

日経DUAL読者408人(女性302人、男性106人)に実施した調査より
日経DUAL読者408人(女性302人、男性106人)に実施した調査より

 図をご覧ください。実際に食器洗いを負担に感じているママは多く、日経DUALのアンケート結果では「夫にもっとも期待する家事」の第2位にランクインしています。

 とはいえ、パパだけを責めるわけにはいきません。次いでパパの食器洗い、「あるある」。

 ある休日の夕食後。たまにはママの日頃の苦労に報いなければ、と食器洗いを買って出たパパ。嗚呼、それなのに。不慣れな仕事をやり終えてひと息つく彼を待っていたのは、“ダメ出し”の嵐。「洗いカゴにこんな風に食器を置いたら、割れちゃうよ?」「なんで床が水浸しなの?」「もう。油汚れがこんなに残って…」――。もちろん、ママに悪意はありません。でも、「努力を否定された気分」のパパ。当然のことながら、家事へのモチベーションは急降下。「俺だって一生懸命やってるのに…」というわけです。

 ママもパパも「ごちそうさま」のあとは同じく、ハッピーに過ごしたいはず。そこに暗い影を落とすのは、「食器洗いをしなければ」という心理的重圧です。でもこれ、食器洗いが「手作業」だからではないでしょうか。欧米に代表される、共働きや夫婦の家事分担が進んでいる国の「食器洗い事情」って、気になりませんか?