結論。食器洗いは「1日1回」で済ますべし!
作業が簡単で誰が使ってもバッチリ洗い上げてくれる、そんな「頼もしい相棒」がいれば、多忙なDUAL世帯でも「豊かな時間」を捻出するのは不可能ではありません。ここで改めて、ミーレの食洗機の「強み」をまとめてみました。
下の写真は親子3~4人暮らしの「核家族」が1日に使う食器と調理器具をイメージして調理台に広げたものです。ミーレの60cm幅のフロントオープン式食洗機ならこれだけの量を一度に収容できます。しかも、庫内にはまだまだゆとりがある。日本の規格(JEMA規格)に基づいた表記では12人分(45cm幅は7人分)が収容可能です。しかも、食器の入れ方を工夫する必要がない。フロントオープンでバスケットが大きいため、複雑な形状の和食器も悩むことなく収容可能。入れる食器に合わせて上段バスケットの高さは3段階に調節可能で、下段には最大直径31cmの大皿も入ります。もちろん、フライパンや鍋、ボウルもOKです。箸などのカトラリー類や、包丁、トング、おたま、皮むき器などの細かいキッチンツールは、専用のカトラリートレイにスペースを気にせず並べられます。
操作も「超」がつくほど簡単。食器と洗剤を入れたら電源を入れ、プログラムを選んでスタートボタンを押すだけなんです。注目は、誰でも上手に洗える「センサーウォッシュ」。人間に代わって食洗機のオートセンサーが、食器の量や汚れの程度を感知。最適な水量や温度、時間を選んでくれます。これなら「カレーのときは『強』ボタンを押さなきゃダメよ」などと家族全員に徹底する必要もありません。
「タフ」で「エコ」。長く使って“元”を取る
気になる洗浄力ですが、食洗機においては、機械力、洗剤力、温度、時間の4つの要素が重要になります。少ない水で素早く、まんべんなく洗浄するため3本も備えたスプレーアーム、汚れの程度に対応した温度(40~75度)、食洗機の特性に合わせて自社開発した専用洗剤など、すべての要素の絶妙なバランスによってミーレは、多くの人が「手洗いよりキレイ!」と驚くほどの洗浄力を実現。もちろん「予洗い」も不要です。
それなのに、食洗機のほうが環境への負荷も低いんです。ドイツでは、水は貴重な資源。だからミーレは長年、水の使用量を抑えてきれいに洗い上げる食洗機の開発に注力してきました。1回に使用する水量は、ECOプログラム使用時でわずか9.9L(ランニングコスト2.49円)。手洗いの場合(水量149.8L、ランニングコスト37.7円)と比べると水道料金は15分の1で済みます。また、ミーレの食洗機には、ヒーターを使った乾燥機能がありません。高温の水で洗うことで食器が蓄えた、「余熱」で乾かす「余熱乾燥」を採用することで、電力の消費を抑えているのです。しかもこの機能は、環境に優しいだけでなく食器も傷めません。
長年、環境への負荷が低い白物家電を作り続けているミーレは、環境先進国であるドイツで最も権威ある賞といわれる「サステナビリティ賞」を2014年に受賞しました。一般的にドイツブランドには高品質なものづくりのイメージがありますが、なかでもミーレは、ドイツ人から見ても「憧れのプレミアム家電」。「白物家電のメルセデス」と呼ぶ人もいるほどなので、日本のメーカーの食洗機などと比較すると価格は安くはありません。しかし、ミーレの製品は「買い替えることが前提ではなく、日々のお手入れをしながらなるべく長い期間ご使用いただく」という考え方に基づいて作られたもの。とりわけ食洗機はビルトインで一度取り付けると、なかなか気軽に取り替えられない。しかし、長期に渡って使い続けることで、投じた価格以上の「価値」のある暮らしを手にすることができるのです。
毎日の使い勝手の良さを重視し、20年かけて投資を回収する――。「高くても本当にいいものを買って長く使う」「家電でも、愛着を持って長年使い続ける」というヨーロッパ的な考え方が浸透しつつある昨今の日本。シンクに山積みになった食器や調理器具を見て憂鬱になり、手間とストレスに日々悩まされるより、本当の意味で「豊かな時間」を作るために投資することは、DUAL世帯にとって賢い決断かもしれません。
(取材・文/小林浩子)