「家電のスペシャリスト」が実感する、ミーレの「力」

戸井田園子さん<br>大手プレハブメーカーを経てインテリア&家電コーディネーターとして独立。情報ポータルサイトAll Aboutをはじめ、雑誌・新聞・テレビなど幅広いメディアで活動中
戸井田園子さん
大手プレハブメーカーを経てインテリア&家電コーディネーターとして独立。情報ポータルサイトAll Aboutをはじめ、雑誌・新聞・テレビなど幅広いメディアで活動中

 「多忙なDUAL世帯が時間を有効に使うには、多少のコストをかけてでも家電を取り入れるのが得策です」

 そう強調するのは日経DUALの連載でもおなじみ、家電コーディネーターの戸井田園子さん。「家事を“アウトソーシング”することで、時間と気持ちに余裕ができます。その分、心穏やかに過ごすことができますし、家族との時間も増えますから、家族みんなの平和につながりますよね」(戸井田さん)。

 戸井田さんは共働き世帯の悩みを熟知し、“必携家電”の選び方についてアドバイスしてきた“DUAL向け家電”の目利きです。もちろん、戸井田さんご自身も“DUAL向け家電”ユーザー。食洗機はミーレのものを愛用しています。そんな戸井田さんに、「DUAL世帯に食洗機が必要な理由」を聞きました。

 戸井田さんによると家事は、その性質によって2つに分けられます。

 「それは掃除や洗濯、食器洗いのようにマイナスを元に戻す『リセット家事』と、炊事・裁縫・育児のように何かを作り出す『プラス家事』。誰がしても結果が一緒になるリセット家事はどんどん家電に代行させて、その分の時間をクリエイティブなプラス家事に回すべきです」

 家事の時間を短くしてくれる家電を「時短家電」と呼んでいますが、戸井田さんはさらに一歩進んで、「時作家電」と呼ぶことを提案しています。「時作」とは、時間を創生すること。つまり、家事を家電に任せるのは決して手抜きなどではなく、効率化によって豊かな時間を作り出す行為であるという考え方です。その代表的な例が、掃除機の使い方です。出勤中など不在の間に、広い部分の掃除をロボット掃除機に任せる。そして、ロボット掃除機が行けないような細かい部分は、平日のスキマ時間にささっと済ませる。「週末をまとめ掃除などの家事に当てていた時代は終わり、平日に分散することで、休日は家族や大切な人と過ごす時間にしている人が増えています」と戸井田さんは指摘します。

 そして、今や掃除機に並ぶ「時作家電」と言える存在が食洗機。ただ食洗機の場合、選び方にはちょっとしたコツが必要になります。戸井田さんによれば、ビルトイン型でも交換は可能だといいます。ただ、一度設置してしまうと交換作業は非常に煩雑で、費用もかかる。だから、カタログだけに頼らず、実機で見比べて実質的な容量や食器の出し入れのしやすさなどを「シミュレーション」することが大切なのだとか。

 「例えば同じ幅の食洗機でも、引き出し式とフロントオープンでは実際に入る容量が大きく違います。だから、数値だけでなく、実機を見ることが大事なのです。食器の出し入れのしやすさにも大きく差が出るので、しっかり使い勝手をシミュレーションすることを強くおすすめします」(戸井田さん)

 食洗機のような高額家電の購入は、ある種の「投資」です。表面的な価格やスペックだけでなく日々の使い勝手のよさ、保証期間の長さなど「費用対効果」を見極める長期的な視点が大切です。食器洗いは毎日のことなので、使いにくいと「手洗いでいいや」となってしまい、投資効果の目減りにつながりかねません。

食器洗いは1日1度。調理器具もまとめて洗って「時作」すべし!

ミーレの食洗機は「フロントオープン式」。そのため上下段、どの位置からでも食器を入れられ、ストレスなく作業ができるようになったと戸井田さんは語る
ミーレの食洗機は「フロントオープン式」。そのため上下段、どの位置からでも食器を入れられ、ストレスなく作業ができるようになったと戸井田さんは語る

 かつて戸井田さんは、国産のビルトインタイプの引き出し式食洗機を使っていました。

 「以前の引き出し式は、下から順に食器を入れなくてはならないのが面倒だったり、鍋が入れにくいのも不満でした。ところがフロントオープンのミーレに替えて、上段・下段かかわらずどの位置からでも食器を入れることができ、非常にストレスがなくなりました。また、カタログに記載された食器点数には大差がなかったのに、同じ45cm幅でもそれまでよりはるかにたくさん入ることにもびっくり。1日に数回は食洗機を稼働させていたのに、今ではほとんど1日1回で済んでしまいます。しかも、フライパンや鍋までしっかり入れられるのは、とても便利。調理中に調理器具を洗わずに済むので慌ただしくなくなったし、手洗いするものが減ったことで手荒れも改善しました」

 カトラリー類を平たく横に並べられる、「カトラリートレイ」がついているのも魅力の1つだといいます。

 「以前はカトラリーを箸立てのように立てて入れていたので、洗い残しが頻繁にありました。でも今は洗い残しがない。洗浄力全般についても、バスケットとノズルの配置の妙で、食器にまんべんなく洗浄水が行き渡っているので、『しっかり洗えているな』と実感できます」

 また、以前は食洗機の運転音と乾燥時の匂いが気になっていたという戸井田さん。今は静かで匂いもしないので、食後にテレビを見たいと思ったときなどでも、タイミングを気にせず食洗機を稼働させているそうです。