自分から「席を譲ってください」とお願いすることも

―― これから軸足を置きたいジャンルはありますか?

佐藤 基本的にはジャンルを絞らずに、いただいたお仕事はできるだけ受けるようにしたいな、と思っています しいて言うなら、今後増やしていきたいのはファッションのお仕事。最近は女優のお仕事が増えていますが、もともとのデビューはモデルなので、ファッションのジャンルで、母としての新しい自分を表現できたらな、と思っています

―― DUALの読者には、佐藤さんと同世代も多いんです。子育てや仕事に奮闘中のDUAL読者に、メッセージをいただけますか。

佐藤 子育て中のお母さんって、電車の中や公共施設で色々注意されたり、肩身が狭い思いをするときもあると思うんです。でも、子どものためにもそんなに周りを気にし過ぎず、堂々としていてほしい

 私は割とどこでも授乳しちゃうんですけど、それは「子どもって大人のルールには当てはまらないんだよ」「電車の中で泣いたからって、すぐ泣きやませるなんてできないんだよ」と周りに知ってほしい、という思いもあるからです。

 もちろん、泣きやませる努力はしていますが、それは周りのためにじゃなくて、「この子を安心させるため」という考えからです。

―― ある意味、開き直ることも大事ですよね。

佐藤 優先席やベビーカーマークがあるところでは、自分から「譲ってください」とお願いすることもあります。今はみんなスマホを見ていて、こちらに気づいていないことも多いですよね。「こうしてほしいのになあ」って受け身でいるよりも、自分から動いたほうが早いと思うので。ちょっと図々しいと思われるかもしれないですけどね(笑)。でも、自分が強くならないと、子どもを守るってことはできませんから。

 何かネガティブなことを言われたときも、「言われちゃったな」って落ち込むのじゃなくて、「そういう人もいるんだな〜」と、開き直るというか、受け流すようにしています。

 育児や仕事に悩んでいるお母さんたちには、そうやってどんなときも笑っていてほしいですね。いつでも笑顔でいることが、体にも心にもいいと思います

 何事にもパワフルでポジティブな佐藤さん。日々の様子を収めたプライベートフォトを公開していただきました。

「今年の3月には、初めて瑠翔と神戸にふたり旅へ。初めての飛行機やCAのお姉さんに、とっても大喜びでした」
「今年の3月には、初めて瑠翔と神戸にふたり旅へ。初めての飛行機やCAのお姉さんに、とっても大喜びでした」

 

「パピヨン犬のルルはもう12歳。瑠翔よりもお姉さんなので、ルルのほうがよく面倒を見てくれています。一緒にお昼寝していることもしばしば」
「パピヨン犬のルルはもう12歳。瑠翔よりもお姉さんなので、ルルのほうがよく面倒を見てくれています。一緒にお昼寝していることもしばしば」

 

「『CANADA』と入ったおそろいのセーターは、夫の両親が日本に遊びに来たときのおみやげです」
「『CANADA』と入ったおそろいのセーターは、夫の両親が日本に遊びに来たときのおみやげです」

(取材・文/工藤花衣 撮影/花井智子)