子どものためにも、いつも夫婦が仲良くしていることが大事

―― ご主人との家事分担は決まっていますか?

佐藤  とくにルールはないですね。彼は日本人とカナダのハーフで、両方の国の文化を知っているせいか、すごく考え方が柔軟なんです。たとえば仕事から疲れて帰ってきたら、「手伝ってあげるね」というよりは、「それは今やらなくてもいいんじゃない? それより一緒に休もうよ」というタイプ。その結果、洗い物がたまってきたら、「じゃあできるほうがやろうか」という感じです。育児でも家事でも、役割を決めると言うよりも、「できる方がやればいいよね」というスタンスです。

―― お2人の子育てのポリシーはありますか?

佐藤 一番は、「楽しく育てよう」ということ。「バカ」「アホ」みたいな乱暴な言葉は使わないこと。子どもに対しては「いいこと」と「悪いこと」をはっきり教えて、曖昧なグレーにはしないようにしています。安全に関わるようなことは、はっきりダメって伝えますね。それくらいかな。あとは常に夫婦が仲良くしていないとダメだね、って夫とは話しています。

 ちょっと後悔しているのが、ちゃんと歯を磨く習慣をつけるのが、少し遅かったこと。嫌がるのでつい手を抜いて、虫歯を作りかけるところでした。子どもが嫌がっていても、無理にでも磨いたほうがよかったな、と反省しています。今はもう磨かせてくれるようになりましたけれど。おやつは砂糖が入ったものはできるだけ避けて、おにぎりなどにしています。

 実家に預かってもらうときは、甘いものはなるべくあげないでね、とはお願いしています。絶対オーガニックのものだけ! みたいにこだわっているわけではないけど、菓子パンよりはおにぎり、キャンディよりはおせんべいをあげてね、とは伝えていますね。

―― 今の子育てや仕事に関する悩みは?

佐藤 息子をいつ卒乳させるかということに迷っています。海外では無理に卒乳をさせない国もあるようなのですが、周りのママの様子を見たり、病院の先生の話を聞いたりすると、日本は比較的卒乳の時期が早いんですよね。最近、2人目についても考え始めるようになったので、そろそろやめたほうがいいのかなあ~と迷っています。読者の皆さんにも意見を聞いてみたいくらいです(笑)。

 息子は、私が仕事でいないときは飲まなくても平気なのですが、一緒にいると甘えたくて、欲しがります。母親としても、寝かしつけのときなど何かと便利なので、なかなかやめられませんね