4月19日「みんなの保育の日」に行われたイベント・第一回「みんなの保育の日」。約7時間に及ぶイベントはスタートから終了まで「ニコニコ生放送」で生配信されました。「日経DUAL」編集部も「今年も保育園落ちたけど…日本死んだら困るよね?」をテーマに掲げて参加。その様子をリポートします。上編「待機児童解消のお約束、守らなくていいんですか?」に続く今回は、待機児童経験者が登場したパネルトークの模様をお伝えします。

(上)待機児童解消のお約束、守らなくていいんですか?
(下)保活問題は当事者を卒業しても忘れてはいけない ←今回はココ!

それぞれが3児の親。9人分の保活経験を語る

お面をかぶったりょうたっちさんと天野さん。舞台袖にて(写真提供天野さん)
お面をかぶったりょうたっちさんと天野さん。舞台袖にて(写真提供天野さん)

 子連れママたちも観覧に訪れた「みんなの保育の日」。日経DUALが企画したパネルトークに登場したのは、「共働き夫・イクボス四天王」として日経DUALでも紹介されたツイッターパパ・りょうたっちさんと、「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」代表の天野 妙さん、3人目が待機児童となった育休中の日経DUAL編集部・小田舞子編集記者の3人です。モデレーターは羽生祥子編集長が務めます。

 りょうたっちさんは本名や顔を伏せて活動しているため、今回は手作りのお面をつけての登場。フォロワー4000人の人気ツイッターパパだけに、ニコニコ動画の画面には「りょうたっちさんが実在することに感動」といったコメントが流れます。

パネリストの紹介
りょうたっちさん……7才、5才、1才のパパ。大手企業勤務。昨年昇進を果たし、部下を持つ立場に。第1子の保活時に認可園が第7希望まで全滅した経験がある。

天野 妙さん……8才、4才、0才のママ。要介護の実母と同居するダブルケア状態の中、「希望するみんなが保育園に入れる社会をめざす会」代表として活動中。国会で15分間も熱弁を振るったすご腕ママ。第1子の保活時に希望した認可園6園が全滅で、電車で保育園に通った経験がある。

小田舞子編集記者……12才、9才、0才のママ。この春、9年ぶりの保活で激化を痛感。申し込んだ認可園はすべて不承諾。認可外にも入れず、予定していた4月の職場復帰が果たせなかった。

 「パネリスト3人の共通点は、3児の親で、共働きであること。つまり9人分の保活経験者です。今回はこのツワモノたちに、リアルな保活の体験と、そこからの気づき、そして今の思いを聞いていきましょう」と羽生編集長がトークをスタート。まずは、小田編集記者が9年ぶりの保活で得た気づきを披露します。