鉄則2・パンニングは素早く

 パンとは、カメラを横方向へ移動させることを指す。パンをすることが、パンニングだ。例えば、離れて座っているAさんとBさんをカメラにおさめるとき、まずAさんを撮影してから、そのまま録画スイッチを切らずにカメラを移動してBさんを撮影する方法をパンニングという。

 パンという言葉を知らなくても、表現テクニックとして自然に身についているかもしれない。たとえば海を写してから、浜辺にいる家族の絵へと移動するなど、状況を説明するときに使える。

 ところが一つだけ気をつけたいことがある。パンニングの速さだ。まずは次の動画で、速く動かした場合と、ゆっくりの場合を比べて欲しい。

 パンニングは速く動かすのがセオリーである。ゆっくり動かすと途中の絵がカクカクして落ち着かない。

 テニスやゴルフをするように、体を軸に回転させる。このときに、なるべく上下動が少ないように気をつける。また、動き始めは徐々に速度を上げ、止まるときはピタッと絵が決まるように、徐々に減速する。言葉にすれば簡単だが、やってみるとなかなか難しい。実はプロの動画カメラマンは、パンニングの練習を重ねている。

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