第二子出産 家にこもって誰とも話せない日々
DUAL編集部(以下————) 過去の著書の中では、(現在は小1となった)次女が生まれた直後からの2、3年はすごく忙しく、「孤独な育児で日々がつらい」ということを書かれていましたね。喜びの瞬間もたくさんあるけれど、逃げ出したくなるような大変でつらいことにも直面する子育ての現実。両方入り混じるその感情にとても共感しました。植本さんが、これまでで一番育児が大変だと感じた時期はやはりそのころだったのでしょうか?
植本一子さん(以降、植本) えーっ、一番?! いつだろう? 子育ての大変な時期で鮮明だった記憶も、時間とともに不思議と薄れていくものなんですよね(笑)。……でも下の娘が年子で生まれた新生児のときが、やっぱり一番きつかったですかね。上の娘もまだ1歳半、新生児と私と3人でずっと家にいて。そのときはものすごく大変で、今となってはあんまり記憶が残っていないくらいなんです。当時は旦那さんも普通に働いていたし(*ミュージシャンである夫・ECDさんは現在病気療養中)、家にこもって、誰ともしゃべることができない日も珍しくなかった。ほんとに、地獄でした……思い出すと怖い~!
―― 年子での出産は、新生児期は特に大変ですよね。産後、里帰りなどはしなかったのでしょうか?
植本 実母に手伝いに来てもらっていたんですけど、結局、一週間もたなかったんです。
―― それは、なぜでしょうか?
植本 私と母とはずっと折り合いが悪かったんです。長女の出産のときは2週間来てもらい、何とか我慢していました。でも二人目になると、やっぱりうまくいかなかった。特に、母が育児で疲れてくると上の子に切れたりする様子を見るのが耐えられなくて……。「申し訳ないけれど、帰って」とお願いして、一週間で帰ってもらいました。