暖かな陽気につられてお出かけしたくなる季節になりました。今回は、人混みが苦手な方、近隣でお手軽に済ませたい方向けに、お手軽なお出かけ術をご紹介します。パパとお出かけすることの効用についても専門家にお聞きしました。

(日経DUAL特選シリーズ/2017年5月収録記事を再掲載します。)

【年齢別特集 保育園のママ・パパ向け】
(1) 歩き始めの子どもとの「お手軽お出かけ術」 ←今回はココ
(2) 脳が劇的に成長!? 「じゃれつき遊び」驚きの効能
(3) 為末大のかけっこスクールに聞く「速く走る練習法」
(4) 逆上がり「なんでできないの?」は禁句

 子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

 ゴールデンウイーク真っ只中ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。後半のご予定はもう埋まっているでしょうか?

 ちなみに記者(36歳男性)には3歳の娘がおりますが、最近ディズニーのキャラクターにハマっており、「ディズニーランドに行きたい!」とゴネております。娘よ、すまないが父は、ゴールデンウイーク中のディズニーランドには、どうしても行く気になれないのだ…。

 記者でなくとも人混みが苦手という人はいると思いますが、その場合は近所の公園でもいいのではないでしょうか。普段仕事で忙しいパパなら、たまにはお子さんと2人でお出かけしてみませんか。歩き始めたわが子と手をつないでの外出は、それだけで楽しいものです。

 スーパー保育士と呼ばれ、2男1女の父であり、現在は「KANSAIこども研究所」の所長でもあるこどもコンサルタントの原坂一郎さんに、「パパとお出かけ」することの素晴らしさやアドバイス&注意点についてお話を聞きました。

パパとどこにお出かけしても良い経験に!

 パパとお出かけするのにオススメのスポットを挙げるなら、波打ち際の海のほか、山や田畑などといった自然のあるところでしょう。その他にもプールだとかアスレチック遊具のあるような総合公園だとか、遊具のある屋内施設など運動をして遊ぶようなところもいいでしょう。動物園や遊園地、映画館などもいいですね。

 ライブショーなんかもオススメです。男の子だったら、ウルトラマンショーだとか仮面ライダーショー、戦隊モノのライブショーだと、パパは童心に返って一緒に盛り上がることができますよね。私なんか、一番下の娘と一緒にプリキュアショーによく行きましたよ。女の子はとても喜びますから。

 こういったライブショーなどのイベントでは、まさにパパの出番です。子どもが「もっと前に行って見たい!」と言えば、ちゃんと一番前に連れていってくれる。頼まれなくても連れていきます(笑)。もちろん、「アッチに行きたい!」と言えば、待ってましたと言わんばかりにパパはだいたい希望をかなえてくれます。そういうのがいいんですよね。

 でも、本当はどこでもいいんですよ。近所のコンビニやスーパー、大型ショッピングモールなどでのちょっとしたお買い物でさえ、パパとのお出かけはママとはまた違った素晴らしい経験になるんです。

 単なる近所の散歩だってそうです。ただ行って帰ってくるだけでいいんです。

 ただ、散歩のときには、何か目的を持って出かけるのがいいでしょう。「電車を見に行こう!」とか、「虫を見つけに行こう!」など、何かテーマを決めて行くほうが、きっと楽しいでしょう。なぜなら、こだわりを持って子どもと一緒に楽しく遊べるというのが、パパの強みなんですから。

 特技・趣味・思考がママとは違うので、どこに行っても、子どもにとっては良い経験になる。その結果、パパとお出かけするだけで、場所がどこであろうと子どもは成長して帰ってくるんです。

<次ページからの内容>
・ 3歳未満は抱っこしたまま遊具で遊ぶ
・ “不注意なパパ”は気を付けて!
・ 荷物が増えすぎないよう、現地で借りられるものは置いていく