こんにちは! パーソナルスタイリストのみなみ佳菜です。服は「伝えたい自分」を一瞬で伝えてくれる頼れるツール。この連載では、ちょっとした一工夫で、ワーママをキラリと輝かせるための装い術をお伝えしています!

「ちょっと地味色」の服ばかり着ていませんか

 改めまして、服はオシャレを楽しむだけのツールではなく、“自分を表現”するためのツールであることを日頃からお伝えしている私の元には、「自分を上手にアピールするための装い」を求めてご相談に来られる方が日々いらっしゃいます。例えば、就職や転職、そして、育休復帰を控えるワーキングマザーや、復職後しばらく経ってから「そろそろ時短をやめて、フルモードにシフトしたい」という方々も。

 子育てに手のかかる時期はどうしても仕事にフルコミットできないことへの遠慮からか、いつの間にか「ちょっと地味色」の服をよく着るようになる方、とても多いのです。あるいは、妊娠・出産という経験で洗剤や肌に触れる素材に意識を向ける「ナチュラル志向」に目覚めた結果、服の色まで無彩色になってしまったり……。そう、「ワーママは無意識に“地味”に傾きやすい!」。思い当たる方、いらっしゃいませんか?

 しかし、本当はワーママこそ味方にすべきなのが「キレイ色」の服。明るくて顔色が映える色彩の服を身に着けるだけで、仕事や育児で蓄積した疲労感も一掃! 快活な印象になって、周りに対して清潔感や温かみを伝え、コミュニケーションを円滑に。時間がないけれどハイパフォーマーを目指したいワーママにこそ、キレイ色をおすすめしたいのです! 特に今の時期から夏にかけては、店頭にキレイ色の商品が花盛り。私はパーソナルスタイリングのお客様には、「春夏のうちに、1年分のキレイ色アイテムを買っておいてくださいね!」とお伝えしています。

 それでも、キレイ色をちゅうちょしてしまう女性がいるのはなぜか。

 一つには、「私にはキレイ色は似合わない」と思い込んでいらっしゃる場合があります。ハッキリと申し上げます! あなたに似合うキレイ色は必ずあります。なぜなら、一口に「ピンク」といっても、その色合いはマカロンのようなパウダーピンク、サンゴのようなコーラルピンク、深いオレンジ系のサーモンピンク、ネオンのようなフューシャピンクなど様々だからです。パウダーピンクは似合わなかったとしても、サーモンピンクならお顔がパッと映えるということはとてもよくあるのです!

 上の写真は、50年以上前にアメリカで理論化された「パーソナルカラー」という考え方に沿って、ピンク色の布を4つのグループに分けたもの。左上から時計回りに、紫陽花のような淡い色調の「サマー」、春のお花畑のような「スプリング」、秋の実りのような「オータム」、都会のネオンのような「ウィンター」と呼ばれています。「似合うカラー診断」として説明を受けたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?