「毒親」という言葉をご存じでしょうか。様々な定義がありますが、虐待や暴言、ネグレクト、過干渉などで、子どもを不幸にするような行動をする親のことを指します。ここ数年、書籍やメディアなどでもよく目にするようになったこの言葉。ただ、言葉は違っても「毒親」自体は、ずっと以前から存在したと言われています。

 子育て真っ最中のDUAL読者のなかには、「毒親」に育てられた苦しみを抱えていたり、自らの子育てにおいて「私って毒親?」と心配になっていたりする人も、多くいると思います。DUAL5月号では、そんな毒親について特集として取り上げ、「毒親」になってしまう理由や、その苦しみからの脱却方法などについて、考えていきます。

【もしかして、わたし毒親予備軍? 特集】

第1回 「親が毒親だった」「自分が毒親かも」いずれも半数以上 ←今回はココ
第2回 心の葛藤「子どもとの関係」で解決しようとする毒親
第3回 あなたも例外ではない!毒親予備軍からの脱出法
第4回 共働きっ子から親への反発 負い目に苦しめられる
第5回 親から子、孫へ…毒親の負の連鎖を断ち切る方法

読者アンケート、236人が回答

 今回、特集を展開するに当たり、まずは読者アンケートを実施。236人(女性215人、男性21人)から回答を得た。回答者の平均年齢は39.2歳、93.6%が現在結婚しており、97%に子どもがいる。

 毒親という言葉を聞いたことがありますか、という質問には、87.3%が「ある」と回答。また「ご自身の両親が『毒親』だったなと感じることはありますか(ありましたか)」という質問には、43.2%の人が「よくある(あった)」と答えた。「たまにある(あった)」と回答した29.2%の人と合わせると、72.4%の人が両親を毒親と感じた経験があることになる。

 具体的にはどのようなことから、両親を毒親と感じたのだろうか。自由回答で挙げてもらった。