工作で子どもたちも家作りに挑戦
プログラムの最後は工作タイムです。1階にあるワークショップコーナーに着席した子どもたちには、厚紙と色紙が配られました。山本さんが「私たちはおうちを作る仕事をしています。今日は、きみたちにおうちをつくってもらうよ」と子どもたちに呼びかけると「うん」とかわいい返事が返ってきました。
両手をじょうずに使って色紙をちぎり、のりで厚紙に貼っていく子どもたち。先ほどの興奮がうそのように治まり、集中しています。厚紙の組み立てや、持ち手を付けるところは大人が手伝いますが、デザインは子どもオリジナル! でき上がったのは、カラフルなおうちバッグです。「見て、できた!」「ここにお人形いれよう!「私はおやつ!」 あちらこちらで声が上がりました。
いよいよお別れ。初めての社会科見学、楽しかったね
初めての社会科見学は以上で終了。園長先生の「ごあいさつしましょう」の声に「ありがとうございました」とお礼を言う子どもたち。その顔は笑顔でいっぱいです。おうちバッグに入りきらないくらいの思い出を持って、園への帰路につきました。
子どもたちを送り出した山本さんはこう話します。「武蔵小杉は、マンションが次々にできて、移り住む人が増えている新しい街。その一方で古き良き部分もたくさんあります。街の成長の一翼を担う企業として、新旧をつなぐお手伝いができればというのも、今回の社会科見学を企画した目的のひとつです。子どもたちを通して、その思いが広がっていけばうれしいですね」
(取材・文/福本千秋 写真/花井智子)