妊婦は運動すべきなの?
「運動を積極的に取り入れないと、妊娠中は知らないうちに体力、筋力が落ちてしまいます」。そう話すのは、一般社団法人日本マタニティフィットネス協会のチーフディレクター、山口真澄さんです。
妊娠中の最大の特徴はおなかが大きくなること。実は、それだけでも日々の動きに大きな影響があると山口さんは指摘します。
「人間が動くときは、体幹部がとても大切です。体を支える体幹部であるお腹が膨らむと、アクティブに動けなくなり日常的な消費エネルギーが減ります」
そして、おなかの筋肉そのものも弱くなります。
「筋肉は厚みが重要なのですが、おなかが大きくなることで腹筋は薄くなり、腹圧をかけられなくなります。出産するときには腹圧が必要になりますが、普段から何もしていないと、薄くなった腹筋でおなかに力を入れる方法が分からなくなります」
産院やスポーツ施設などでは、妊婦向けに開発された、様々な運動プログラムが実施されています。どんな効果が期待できるのでしょうか。
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