姉妹げんかは妹の視点に立って、お姉ちゃんにアドバイス

―― 仕事に行くとき、「ママ行かないで!」って言われることはないですか。

 あります、あります。でも私、そこはけっこうドライかもしれない。そういうときは「あなたたちが欲しいというお菓子やおもちゃを買うために働いてるんだよ」って言っちゃいますね。「こないだ新しい自転車買ったでしょ。お金なくなったから働いてくるね」とか。

―― それは子どもにとっても分かりやすいかもしれませんね。

 意外と子どもも「ああそっか、がんばってね~」みたいな(笑)。お金は自然に生まれるものじゃないよっていうことは最初から教えたくて。長女はまだ4歳なんだけど、話せば分かってくれることも多くて、ちょっとビックリするくらい。私の手が離せないときに妹の鼻水を拭いてくれたり、お風呂に入るために妹の服を脱がせてくれたり、お願いすると色々手伝ってくれるので助かります。

―― さすがお姉ちゃん。

 ケンカもしますけどね。次女も気が強いので、1歳だけど4歳にはむかっていくんですよ。ただ最近は、長女が譲るようになりました。人形をめぐってもめたときに、私が長女に「大丈夫だよ、一回茉叶菜に貸してごらん、絶対すぐ飽きるから」ってアドバイスしたんです。「それで別のおもちゃで楽しそうに遊んでごらん、今度は絶対そっちに行くから」って。それを実践したら、次女が手にしたお人形をポイッと捨てて長女のおもちゃに向かっていったから、長女はその瞬間に「はい、これあげるー!」って渡して、自分が遊びたかった人形を手にするっていう技を身に付けて。

―― そのアドバイス、すごく実践的ですね。

 私は三姉妹の末っ子だから、お姉ちゃんとしての気持ちは分からないけど、妹の気持ちは分かるんですよ。妹からすると、お姉ちゃんが遊んでるものはなんでも魅力的に見えるから、それをふまえてお姉ちゃんに「こうしたほうがいいよ」って言うことはできる。長女も妹ができて、きっと普段から我慢してるところがあると思うので、どうやったらうまく軽減できるかなっていうのは、めちゃくちゃ考えますね。