妊娠したら様々な変化が体に表れます。産後に跡が残る「妊娠線」が心配という人は少なくないでしょう。妊娠線はどうしてできるの? 予防する方法はあるの? 専門家に聞いてみました。

【年齢別特集 妊娠~職場復帰ママ・パパ】
(1)「妊娠線」を予防したいなら体重に気を付けて ←今回はココ
(2)産後の復活も楽になる マタニティビクス・ヨガ
(3)2人目妊娠中、上の子の抱っこ&自転車どうしてた?
(4)2人目妊娠が分かったら、職場でこうして交渉する

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

予防する完璧な方法はない

 「『妊娠線ができたら嫌なんですが、どうしたらいいですか』と患者さんに聞かれることはよくあります」と育良クリニック(東京・目黒区)の産婦人科医、篠倉千早さん。

育良クリニック(東京・目黒区)の産婦人科医、篠倉千早さん
育良クリニック(東京・目黒区)の産婦人科医、篠倉千早さん

 妊娠線とは、妊娠中におなかなどの皮膚に出る赤紫色の線のこと。個人差はありますが、お腹が大きくなり始める6カ月以降から出産直前までできる可能性があります。できたからといって赤ちゃんや母体の健康に影響が出るわけではなく、見た目の問題だけなので「子どもを産んだ勲章」などとも言われますが、できれば出ないように予防したいという人は多いでしょう。

 予防する方法はあるのでしょうか。「残念ながら『こうすれば絶対に予防できる』という完璧な方法はないと言われています」と篠倉さん。

 「妊娠線は、出る人もいますし、出ない人もいます。できてしまう人はできてしまうので、気にし過ぎないようにとお伝えしていますが、皮膚に跡が残るのは嫌だという気持ちもとてもよく分かります。予防を期待できる方法として『体重管理しましょう』とアドバイスしています」(篠倉さん)

 なぜ体重管理が大事なのでしょう。妊娠線ができるメカニズムを知れば答えが分かります。

<次ページからの内容>
・急激な伸びについていけず裂ける
・できやすいのはどの部分?
・徐々に体重を増やすことが大切
・おなかがかゆい場合は
・できやすい人ってどんな人
・妊娠線を予防するクリームは効くの?