こんにちは! パーソナルスタイリストのみなみ佳菜です。服は「伝えたい自分」を一瞬で伝えてくれる頼れるツール。この連載では、ちょっとした一工夫で、ワーママをキラリと輝かせるための装い術をお伝えしています!

在宅勤務でもザ・部屋着はいかがなもの?

 前回は、春のマル必投入アイテムとして「ジャケット」を紹介し、その店頭での選び方&買い方のポイントをお伝えしました。妊娠・出産を機に「ゆる服」に目覚めてジャケットに疎遠になりがちなワーママの皆さんですが、育休後にもきちんと周りに評価されるパフォーマンスを維持していくためにも「装いによる印象の効果」にフル活用していただきたい! それが、みなみの願いです。

 ビジネスシーンで“きちんと感”を伝えるために、最も有効なアイテムがジャケットですが、要は「羽織りもの」を取り入れることが重要なのです。「羽織りもの」はその名の通り、ブラウスやシャツの上に羽織るものですから、ジャケットのほか、カーディガンも含みます。オフィスの雰囲気や文化によっては、カッチリと襟のあるテーラードジャケットだと「今日はどうしちゃったの、堅過ぎない?」と敬遠されてしまう場合もあり得ますし、重役が出席する会議の場にゆるゆるなカーディガンを羽織っているとしたらひそかに「なめとんのか」と思われている危険大です。

 そして、企業での女性リーダー向けセミナーの場で増えているのが、働き方改革で導入が進む「在宅勤務」における装いのルールについての質問です。ある企業のダイバーシティー推進担当者が「部屋着のままテレビ会議に参加する人がいて……」と頭を抱えていたのが印象的でした。働く場所が自由になったからといって、相手に伝わる“働く姿勢”まで自由になったものと思い違えると、周りからの評価もダウンしてしまうようです。

 場所やシーン、そして相手に応じて、どんな羽織りものを選ぶのがベストなのか? この絶妙な使い分けをすることが、「その場になじむ好印象」につながります。まずは、自分の働く環境がどんな装いのレベルを求めているのか、ランクチェックを行うことから始めてみてください。

 下は以前にも紹介した「フォーマル&カジュアルランク」、略して「フォーカジランク」。よくあるシーンと、それに対応する服のアイテムを整理した表です。

 内勤でのデスクワークや社内での打ち合わせがメーンという日は「フォーカジランク2」、重要なプレゼンやお客様への訪問などがある予定の日には「フォーカジランク3」です。ランク2と3を分ける大きな違いは「カーディガンか、ジャケットか」というポイントになります。まずは、毎朝、服を選ぶときに「今日のフォーカジランクは?」と考えるクセをつけて、羽織りものをジャケットにするべきか、カーディガンでOKかを選択するようにしてみましょう。