この3パターンを頭に入れておきたい

 今回の特集では、料理をしたことがなくても“パパ料理”の一歩を踏み出せるようになるための具体的な方法をお伝えしていきます。仕事帰りに疲れているのは自分だけでなく、保育園から帰ってきた子どももおなかペコペコ状態。帰宅後にイチからメニューやレシピを決めるのでは到底対応することはできません。ぜひ、特集2回目以降に提案する以下の基本パターンを習得して、慣れてきたら自己流にバリエーションを広げていってみましょう。

覚えておきたい3つの基本パターン

【丼】
手早く簡単に作れる鉄板メニュー。丼物はパパも子どもも大好き!

【一汁一菜】
ごはん、温かい汁物、おかずの構成で、シンプルながら栄養バランスはばっちり

【一汁二菜】
一汁一菜にもう一品おかずを足して、ごはん、温かい汁物、おかず二品の構成

 丼、一汁一菜、一汁二菜の3パターンを駆使すれば、平日1回、できれば平日2回も不可能ではありません。

 ちなみに、もし時間と心に余裕があるなら、子どもにも料理を積極的に手伝わせる「子手伝い」を滝村さんは提唱しています。「枝豆の皮むきといった簡単な作業でも、ただテレビを見せているよりよほど有意義ですし、子どもは自分で調理したものはよく食べる傾向にあります。『子手伝い』は3歳からできます。『役立たず以上、お手伝い未満』の作業で、包丁や火を使わない簡単な作業は『とのさまかこむ』と覚えておくといいですよ」

と = 取る
の = 除く
さ = 触る
ま = 回す
か = 買う
こ = 捏ねる
む = 剥く

 ――次回は、パパも子どもも大好きな「丼物」で覚えておきたいルールを具体的に紹介します!

滝村雅晴(たきむらまさはる)
パパ料理研究家、株式会社ビストロパパ 代表取締役、日本パパ料理協会 会長飯士、農林水産省食育推進会議専門委員、大正大学客員教授。パパ料理・親子料理で、家族の食育・共食と健康作り、ワークライフバランスを広める、日本で唯一の「パパ料理」研究家。料理教室やセミナー講師、NHK『きょうの料理』の出演などパパ料理の啓発活動を行う。著書『ママと子どもに作ってあげたい パパごはん』(マガジンハウス)など。京都府出身、神奈川県在住。

(文/佐藤旅宇 撮影/上原ゆふ子)