子育てのこだわりは、「子どもに媚びない」こと
—— 高橋さんは、子育てに関してこだわっていることなどありますか?
高橋 僕は、「子どもに媚びない子育て」をしようと思っています。だから、“大人の感覚”をそのまま、わが子にぶつけようと。例えば、言葉にしても、息子にクルマのことを1回も「ブーブー」と言ったことはありません。わざわざ幼児言葉を使わなくても、最初からクルマって言えばいいじゃんって思っていますから。大人の言葉と大人の世界。これに小さいころから接するようにして育てていくことが大切なのではないか、と。
そういう意味で言うと、少しだけ“子どもに無理をさせる”ことも大切なのかな、と思っています。現在、息子は私立の小学校に自宅から電車に乗って、40分以上かけて通っています。最初は付き添って送っていましたが、今は一人で電車通学できるようになりました。
—— 高橋さんのお子さんはこの春まで小学1年生。この1年間、小1の壁を経験したわけですが、どうでしたか?
高橋 正直に言えば、あまり小1の壁って意識していませんでした。でも、私立の小学校に通うなかで、学童をどうしようかということで、民間学童はけっこう調べました。ところが民間の学童だと、お金の面で大変ですよね。延長するだけで追加料金がかかるし、送迎サービスなどを利用すると、さらに上乗せになりますから。
公設の学童は18時くらいで終わるところが多いと聞いていたのですが、自宅のある自治体の学童は、19時半まで預かってくれることが分かったので、区の公設学童に通わせています。小学校が終わると、一人で電車で移動して、地元の学童に通っています。小学校ではけっこうな量の宿題が出るので、学童でやっているようです。
—— 小学校でも学童でもうまくいっていそうですね。
高橋 小学校は、女子が多い学校なのですが、強い女子にもまれながらもたくましく育っているようです(笑)。遠足などのイベントには親も参加できることもあるので、なるべく参加するようにしているのですが、見ていると、やっぱり女子って強いなあ、と思いながらも見守っています。
親からすると、今の小学校生活は幼児期と比べると、ずいぶん手間がかからなくなりました。小学校入学までは、送り迎えを何とか夫婦でやりくりしながら苦労してきましたが、今は、19時半まで預かってもらえますから、かなり楽になりましたから。
息子はだいたい、19時くらいまで学童で過ごして帰宅しますが、それまでに僕か妻のどちらかが帰宅する。息子が自力で移動できる力がついたからこそですが、夫婦間での子育てシフトがとても組みやすくなりました。