全く問題がない“完璧”な家庭はありません。子どもの成長とともに訪れる課題に全員が「チーム」として取り組み、自分たちらしい家族を形成すること――それが「ファミリー・ビルディング」の考え方です。幼児教育を通して6000人以上の子どもと接し、数多くの家庭をコンサルティングしてきた山本直美さんが、悩めるデュアラー世代へアドバイスします。
 4月は親も子も新しい生活がスタートする季節。育休が終わり、いよいよ仕事復帰、子どもは保育園に初登園、というDUALファミリーも多いでしょう。ワーキングママの中には仕事を再開するに当たって「育休中のブランクが心配」という人も。山本さんに、新たな生活に慣れるため家族で心がけておきたいこと、また育休中の経験を仕事に生かす方法などを聞きました。

「育休中の過ごし方」がスムーズな新生活開始につながる

 こんにちは。チャイルド・ファミリーコンサルタントの山本直美です。

 この春から育休を経て、お仕事に復帰するというワーキングママもいらっしゃると思います。

 ママのお仕事復帰は、家族全員にとって環境が大きく変わるタイミングですね。この春から復職する方は今まさに、新しい生活に慣れるために日々奮闘していることでしょう。お仕事復帰に限らず、お引越しや下のお子さんの誕生など、新しい環境に慣れて落ち着くまでにだいたい3カ月くらいはかかります。そういう心づもりで、焦らず落ち着いて最初の3カ月を乗り切ってほしいと思います。

 一方、今は育休中という方は、以前の記事(「保育園や小学校入学…家族の『節目』の乗り越え方」)でもお伝えしましたが、復職後に起こり得ることを家族で話し合って具体的にシミュレーションしておくことが大切です。育休中の過ごし方が、スムーズに復職できるかどうかに影響してきますので、復職へのモードチェンジが難しくならないように、生活スタイルを変え過ぎないことを意識しておきましょう。

 まずは、育休中からパパと役割分担をしておくことが大事です。気を付けておきたいのは、育休を取るママが家のことをすべて引き受けてしまわないようにすること。もちろん、平日の食事の準備など主にママが担うことも増えるとは思いますが、週末には一緒に料理をしたり、洗濯物の片付けを分担したりするなど、どこかでパパの役割を残しておくようにしたいものです。

 前回の記事(「ワンオペ育児に悩む人必読 パートナーへの伝え方」)では、「ワンオペ育児」の問題を取り上げました。「育休中に家事・育児を妻がすべて負担してしまう」ことが、そのきっかけになることもあります。パパにも「復職したら今のようにはできなくなるから、協力お願いね」と声をかけ、育休中から復職を視野に入れた役割分担を考えておきましょう。

 また、子どもとの過ごし方も意識しておきたいことです。

 育休中ほとんど家で過ごし、外出は買い物のときくらい、という生活をしてしまうと、復職の際にお子さんはママと離れられなくなってしまいます。親子で一緒にどこかに出かける、児童館などで他のお友達と触れ合うなど、2人きりではない環境で過ごす機会があるといいですね。早いお子さんで6カ月くらいから後追いが始まりますので、可能であれば3カ月くらいから少しずつ、祖父母やシッターさんに預けたり、一時保育を利用しておくことも、スムーズな母子分離に役立ちます。

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