シンガポールと日本の全寮制インター校 学費は同程度

 日本で唯一の全寮制インター校のインターナショナルスクール・オブ・アジア軽井沢(ISAK)(高校)の場合、学費は400万円程度(寮費込み)です。約7割が留学生で多国籍な生徒を受け入れているので日本にいながら異文化体験は可能ですが、シンガポール周辺の学校を選択する場合も学費は同程度です。街のなかでも英語を学べ、異文化を体験できるシンガポールを選択するのも魅力的になるでしょう。

 ただし、世界のトップレベルの富裕層は世界ランキングが高いスイスのボーディングスクールなどを選択する場合が多いようです。スイスのスクールは物価が高いだけではなく、富裕層に人気なので天文学的な学費になります。限られた予算のなかで英語力を身に付けさせたい、異文化体験をさせたい、一生懸命に勉強をさせたいという人はシンガポールのボーディングスクールを選択するのも魅力的になります。

海外留学として、現実的な選択肢のひとつに

 家族全員でシンガポールに移住となると、職場も変える必要があり負担が大きいです。また、母子での移住もシンガポールは家賃が高いので生活費負担が大きくなります。ホームステイという形の場合、ホストファミリーにより生活スタイルが大きく影響されますし、寮内で学友をつくるという機会も生まれません。

 そんななか、学生寮は割安な料金で生徒の住まいを提供してくれ、共に学ぶ戦友を育むことができるので貴重な存在です。日本で共働きをしながら、子どもに異文化体験をさせることも可能なので海外留学として現実的な方法だと感じます。

(取材協力/Culture Connection)